中国の有名歌手息子が暴行「誰が警察呼べるものか」

　８日付の中国紙、新京報などによると、北京市で６日、高級車を運転していた少年（１５）が運転をめぐるトラブルから、前方の車に乗っていた夫婦と口論になった末「誰が警察を呼べるものか」と叫びながら夫婦を殴打した。

　少年が人民解放軍に所属する著名歌手、李双江氏の息子だったため、インターネット上では特権をかさに着た行動として批判が噴出。李氏が８日夫婦を見舞い、謝罪したという情報も書き込まれている。

　少年は無免許で、ナンバープレートを付けていない高級外車を運転。前方の車がマンションに入ろうと減速し、追突しそうになったことから口論になった。別の高級車を運転していた仲間と共に、夫婦に暴行を加え、夫は計１１針を縫うけがを負った。

　その後、少年らは近隣住民らに囲まれたため、車を乗り捨てて逃亡を図ったが、間もなく警察に拘束された。（共同）