タイムキーパーの指摘に「はいはい」 東海テレビ テロップ作成者懲戒解雇

[ 2011年8月30日 11:20 ]

 東海テレビ放送(名古屋市)は30日、岩手県産米のプレゼント当選者を「セシウムさん」などとするテロップを表示した問題に関する検証特別番組を放送し、テロップを作成した50代の男性外部スタッフが所属会社に懲戒解雇されたことを明らかにした。

 社外の第三者を委員長とする「再生委員会」などを設置、再発防止に努め、今後は岩手県産米の消費拡大や岩手の魅力を紹介する番組制作にも取り組むとした。

 特別番組では番組関係者への聞き取りで、テロップを作成したスタッフも登場し「本当に思い付き。ちょっとした悪ふざけ」「ただ、漠然と入れただけ。何かしてやろうという気持ちはなかった」と答えた。スタッフの顔は出さなかった。

 放送前日、不適切なテロップに気付いた若手の女性タイムキーパーは「やめてください。不謹慎です」と訂正を求めたが、スタッフは「はいはい」と応じたと証言。スタッフは「すぐに直してくださいと言われた認識はなかった」と話し、行き違いが浮き彫りになった。

 特別番組で浅野碩也社長はあらためて謝罪。全国の人が視聴できるよう、放送終了後から約2週間ホームページで映像を配信する。

 問題を受け、同局は上智大の音好宏教授らで構成する検証委員会を設置していた。

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2011年8月30日のニュース