「わが母の記」「アントキノイノチ」日本作品W受賞

[ 2011年8月30日 06:00 ]

第35回モントリオール世界映画祭で「イノベーションアワード」を受賞した『アントキノイノチ』に出演した(左から)岡田将生、榮倉奈々と瀬々監督

 カナダで28日(日本時間29日)に開かれた第35回モントリオール世界映画祭で、日本作品がダブル受賞を果たした。「わが母の記」(監督原田真人)が最高賞のグランプリに次ぐ審査員特別グランプリに、「アントキノイノチ」(監督瀬々敬久)が革新的で質の高い作品に贈られるイノベーション賞に輝いた。

 来年公開の「わが母…」は主演の役所広司(55)と母役の樹木希林(68)、娘役の宮崎あおい(25)らによる家族の絆がテーマ。希林は5月に夫の内田裕也(71)が事件を起こし、宮崎は7月に夫の高岡蒼甫(29)が韓流ブームに偏向しているとフジテレビを批判して物議を醸したばかり。どちらも私生活では思わぬ騒動に巻き込まれてしまったが、本業では家族を思う見事な演技で世界を感嘆させた格好だ。

 希林は授賞式で「美しい映画と審査員に言われ、そういう日本でありたいと思いました。日本は今、原発という人災で空気も壊れ、水も壊れかけています。このような賞をいただいても、うれしいような情けないような気持ちです」と複雑な心境を口にした。一方、日本で吉報を聞いた役所は「日本の家族の姿を世界の人々に見ていただき、受け入れてもらえてとてもうれしい」と喜んだ。

 「アントキノ…」は岡田将生(22)榮倉奈々(23)主演で11月19日から公開される。

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2011年8月30日のニュース