口パク歌手に罰金&懲役も!韓国国会議員が法案提出

[ 2011年5月31日 16:21 ]

 韓国国会で、歌手がコンサートなどで録音を流して実際には歌わない「口パク」を禁止し、違反者には罰金を科す法案が提出され、話題になっている。

 法案を提出したのは野党、自由先進党の李明洙議員。李議員は、最近の芸能界が「歌唱力よりビジュアル重視の歌手を養成している」とし、実際には公演で歌わないケースが横行していると批判。歌手が口パクをした場合には1年以下の懲役または1千万ウォン(約75万円)以下の罰金を科すとする公演法の改正案を、5月13日に提出した。

 韓国では、少女時代やKARAなど日本でも人気のガールズグループを中心に、激しいダンスを披露する歌手ユニットが次々とデビュー。一方で、口パクが頻繁に行われているとの指摘が数多く出されていた。

 ネット上では「歌手は歌って当然」とする法案賛成派と、ダンスパフォーマンスが重要とする反対派が議論を展開。韓国メディアによると、女性アイドルのセクシーなダンスの人気が高いことから、ファンからは批判の声が多いという。

 中国では、2008年の北京五輪開会式で、革命歌曲を歌った少女の声が別人の声だったことが判明したのをきっかけに、政府が口パク禁止規定を制定。違反した歌手などに最高10万元(約125万円)の罰金を科すとしている。

 李議員は、法律制定で「健全な文化育成と歌手らの実力向上につながる」と期待している。(共同)

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2011年5月31日のニュース