金八先生が定年退職 人気ドラマ3月下旬で終了

[ 2011年1月21日 05:00 ]

 32年にわたって続いた人気ドラマシリーズ「3年B組金八先生」(TBS系)が3月下旬の特別番組で終了する。武田鉄矢(61)演じる主人公の坂本金八先生が定年退職するため。ドラマの中で理想の教師像を追求してきた武田さんは「寂しさと、背負ってきた荷を肩から下ろす感じです」と感想を語った。

 「3年B組―」は、脚本家の小山内美江子さん原作で1979年10月にシリーズがスタート。15歳の妊娠出産、校内暴力、いじめ、性同一性障害などリアルな問題を取り上げ「次々と世間を騒がせた」(武田)。田原俊彦、近藤真彦らが出演した第1シリーズは、最終回(80年3月)の視聴率が39・9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。

 一方で「子どもの描き方が間違っている」「マンネリだ」との批判も起き、武田は「迷ったり気弱になったことも」と打ち明ける。それでも続けることができたのは「生徒役の子どもたちの明るさがあったから」と振り返る。

 3月の特別番組は、金八先生の定年までの数カ月間を中心に、高校受験でナーバスになる生徒たちの姿などを描く。武田は「地方公務員の金八に桜中学校を去る日が来た。ゴールにたどり着けたことは奇跡。感謝の言葉で締めくくりたい」と笑顔で話した。

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2011年1月21日のニュース