マイケルさんがYMO名曲カバーしていた

[ 2010年11月30日 06:00 ]

 昨年6月に死去した米歌手マイケル・ジャクソンさん(享年50)が生前、日本の3人組「イエロー・マジック・オーケストラ(YMO)」の名曲をカバーしていたことが分かった。79年の「BEHIND THE MASK」で、未発表曲を集めた9年ぶりのオリジナルアルバム「MICHAEL」(12月15日発売)に収録される。

 原曲はアルバム「SOLID STATE SURVIVOR」に収録。代表曲「TECHNOPOLIS」「RYDEEN」などともに収録され、発売後にYMOは世界ツアーも行っている。
 マイケルさんが録音したのは82年頃。当時は世界的大ヒットアルバム「スリラー」を制作していた。プロデューサーのクインシー・ジョーンズがYMOを気に入り、カバーを進言。原曲には歌詞がほとんどないため、マイケルさんが補作詞した。英ギタリスト、エリック・クラプトン(65)も86年のアルバム「オーガスト」でカバーしている。
 当初「スリラー」に収録する予定だったが、最終的にトラックリストから漏れ、お蔵入りとなっていた。マイケルさんの死後、ロサンゼルスで音源が見つかり、新たにアレンジを変えて完成した。
 マイケルさんが生前、ソロでカバー曲を発表したのはビートルズの「カム・トゥゲザー」とチャップリンの「スマイル」だけ。いずれも95年発売のアルバム「HISTORY」に収録された。時期的には「BEHIND…」がマイケルさんが初めて録音した他人の曲の可能性もある。
 「MICHAEL」の収録曲リストが明らかになり、自作曲が収録されていることを知ったYMO坂本龍一(58)は「30年ぶりに聴けることになり、感慨深いです。マイケルの声が若いのが印象的です」と感激している。

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2010年11月30日のニュース