海老蔵気遣う歌舞伎ファン「それなりの責任があるでしょうが…」

[ 2010年11月30日 08:30 ]

 東西の歌舞伎役者が勢ぞろいし、古都に年の瀬を告げる南座(京都市東山区)の「吉例顔見世興行」が30日、始まった。

 直前に、左頬骨を折るけがをした市川海老蔵の休演が決定。「阿国歌舞伎夢華」と「外郎売」で、片岡仁左衛門と片岡愛之助が急きょ代役を務めることになった。

 訪れたファンは「海老蔵さんにはそれなりの責任があるでしょうが、またの機会を待ってます」(60歳女性)「残念ですね。早くよくなってほしい」(66歳女性)と話していた。

 満員御礼となった昼の部は舞踊「羽衣」で幕開け。漁師、伯竜役の愛之助と交えた、天女役の片岡孝太郎の優美な舞に、観客らはうっとりと見入った。

 夜の部は、人間国宝坂田藤十郎が主演する「河庄」など5演目を上演し、12月26日に千秋楽を迎える。

続きを表示

2010年11月30日のニュース