1月座頭公演も中止なら…損害5000万円

[ 2010年11月27日 06:00 ]

 海老蔵は昼の部の「阿国歌舞伎夢華(おくにかぶきゆめのはなやぎ)」、夜の部の「外郎売(ういろううり)」に出演する予定だった。代役はそれぞれ片岡仁左衛門(66)、片岡愛之助(38)に決定。仁左衛門は、07年7月に海老蔵が右足裏裂傷で休演した際にも代役を務めており、これで2度目。「外郎売」は、本来、市川家以外の俳優が演じることはほとんどなく、歌舞伎関係者は「30日の初日目前での苦肉の策」と話した。

 海老蔵は、腰痛を理由に1月座頭公演の製作発表(25日)のドタキャンを発表した24日午後11時半ごろから東京・西麻布で飲食。25日未明に一緒に飲んでいた人に暴行されたといい、鼻の左側陥没、左ほお骨にひびなどのケガを負った。
 都内の総合病院の形成外科医によると、鼻の陥没治療には、患部を棒で持ち上げるなどの手術が必要。患部を固定するギプスを外すまでに少なくとも2~3週間かかり、骨が完全につくまでは「変形するので激しい運動は厳禁」と説明した。
 12月公演の休演どころか、1月公演中止の可能性もある。同公演で海老蔵は、昼夜6演目のうち5演目に主演。製作の松竹では「いまのところ公演は予定通り」と話しているが、「歌舞伎は“にらみ”など表情が極めて重要なので無理ではないか」と指摘する関係者もいる。公演が行われるのは、東京のル・テアトル銀座。演劇関係者は「中止なら劇場の賃料、裏方さんのギャランティーなどを含め損害は5000万円以上だろう」と話している。

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2010年11月27日のニュース