船村徹氏「先生のような詩人もう出ない」

[ 2010年11月17日 06:00 ]

星野哲郎さんとのコンビで多くの名曲を生み出した作曲家・船村徹氏(右)と、2人の作品を歌ってきた鳥羽一郎が悲しみの会見を開いた

 15日に心不全のため死去した作詞家星野哲郎さん(享年85)の東京都小金井市の自宅には16日、歌手の都はるみ(62)らが弔問に訪れた。故郷の山口・周防大島の記念館には記帳台が設けられ、島民らが地元の雄を悼んだ。

 コンビで数々の名曲を生み出した作曲家の船村徹氏(78)は都内で会見し「後にも先にも先生のような詩人はもう出てこないのでは」としのんだ。目を潤ませながら「ガックリ疲れてしまった気持ちです」と肩を落とし「先生の詩は、読んでいると自然とメロディーがついてくる詩でした」と振り返った。ここ数年は「高齢化社会だから、そういう人たちの応援歌を作りたいね」と話していたという。
 「兄弟船」など、シングル16作が星野・船村コンビの鳥羽一郎(58)も同席。元漁師として「船乗りの先輩ですから。しけた海のこともよく分かってて、それが“兄弟船”になったんだと思います」。
 また、都内で記者発表に登場した小林旭(72)も「情感を打ち出せる日本語を書ける人は星野さんしかいない」と惜しんだ。

 ≪NHK追悼番組≫NHKは16日、星野さんの追悼番組を放送することを発表した。21日にNHK総合で「追悼 作詞家・星野哲郎」(後1・05)を放送。衛星2では08年11月の「作詞家 星野哲郎 日本の心を綴(つづ)って50年」を21日午後7時半から再放送する。

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2010年11月17日のニュース