松平健 別れの場面では涙も…気丈にマツケンサンバ

[ 2010年11月17日 06:00 ]

博多座公演のため東京から帰福した松平健

 俳優の松平健(56)が16日、自宅で首をつり死亡しているのが見つかった妻で元女優松本友里(本名鈴木友里子)さん(享年42)について、コメントを出した。マスコミ各社などにあてた文書で、友里子さんがこの3年間、パニック障害や不眠症、うつ状態で通院していたことを明かした。この日は福岡市の博多座で、予定通り昼夜2公演をこなした。

 コメントを出したのは午後5時40分すぎ。文字数は853字。A4用紙1枚にパソコンの字体でびっしりと記している。
 それによると、友里子さんは長男(4)の子育て、実母の介護などを完ぺきにこなそうとした結果、パニック障害、不眠症、うつ状態を引き起こした。3年間で複数の病院にかかったが、回復しなかった。
 病状は、今年6月に実母を亡くしたショックでさらに悪化。友里子さんは自殺したとみられていることについて、夫として「できる限りのことはして参りました」とする一方で、「私の力不足」とした。
 葬儀は来月、近親者のみで行う意向だ。
 この日は宿泊先のホテルから午前9時50分ごろに徒歩で博多座入り。黒いキャップを目深にかぶり、グレーのジャケット姿。劇場前の女性ファンに笑顔で握手した後、集まった約30人の報道陣に「お騒がせして申し訳ありません。もう大丈夫ですので。きょう(16日)から頑張りたいと思います」と話した。
 座長公演の第1部は「忠臣蔵」。演じる大石内蔵助があだ討ちに向かうため妻と別れる場面で、松平の目に涙が光り、客席からもすすり泣く声が漏れた。第2部の歌謡ショーではど派手な金ラメの衣装で「マツケンサンバ」を底抜けの明るさで歌い、腰を振って踊り続けた。

 ≪近隣住民も表情曇らせる≫東京都目黒区の松平の自宅前では、新聞などで友里子さんの悲報に接した近所の住民が立ち止まって3階建ての豪邸を見上げる姿が目立った。今月初め、松平が長男と歩いているのを見た近隣住民は「奥さんと歩いていないので、あれっと思った。いま思えば、あのときもうお子さんのお世話ができる状態じゃなかったのかも」と表情を曇らせた。

続きを表示

2010年11月17日のニュース