へたり込んだ押尾被告「酌量の余地はみじんもない」

[ 2010年9月17日 18:03 ]

押尾学被告

 「見殺しにしていない」と法廷で訴え続けたかつての人気俳優に、裁判員らが下した答えは「実刑」だった。17日の東京地裁判決で懲役2年6月とされた押尾学被告(32)。みけんにしわを寄せ、閉廷後はへたり込んだ。傍聴席の田中香織さん=当時(30)=の両親の方に目を向けることは一度もなかった。

 「真摯な反省の情は皆無」「酌量の余地はみじんもない」。判決に厳しい言葉が並ぶ。男性4人、女性2人の裁判員は、一様に真剣な表情で押尾被告を見つめた。男性3人の補充裁判員も傍聴席から見守った。
 前回まで7回に及んだ公判と同じように、黒のスーツにワイシャツ、青いネクタイ姿で臨んだ被告。手をひざに置き、表情はこわばったまま。13日の被告人質問で時折見せたような余裕はなかった。
 閉廷後、裁判員に向け、深々と2回おじぎ。弁護人から声を掛けられると、下を向き、弁護団脇のいすにへなへなと座った。

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2010年9月17日のニュース