JJY活動休止…東方神起、日本で歌えない

[ 2010年9月17日 06:00 ]

 分裂騒動に揺れる人気韓流5人組「東方神起」のうち、韓国での所属事務所に契約解除を求めている3人の日本での活動休止が16日、発表された。

 3人の個人事務所代表者が暴力団との関係をにおわせた恐喝事件で服役していたことが判明。日本でのマネジメントをしてきたエイベックスが事態を重視した。ファンが待ち望む東方神起の完全復活に向け、事態がさらに複雑化したと言えそうだ。
 東方神起が4月に活動休止してまもなく、ジュンス(23)ジェジュン(24)ユチョン(24)が結成したユニット「JUNSU/JEJUNG/YUCHUN」(JJY)が早くも活動停止になった。
 JJYは6月のデビュー公演をいきなり京セラドーム大阪、東京ドームで開催し4公演で計20万人動員。8日発売のミニアルバム「The…」はオリコン初登場1位を獲得した。
 残るユンホ(24)チャンミン(22)の日本での芸能活動は現在もエイベックスがマネジメントしているが、これまで歌の仕事はなし。3人での年末の紅白歌合戦出場は絶望的で、東方神起メンバーの歌声は日本では当分の間聴くことができなくなる。
 発端は昨年7月31日、3人が韓国の所属事務所「SMエンターテインメント」に起こした訴訟。専属契約解除を訴え、現在も係争中で、昨年10月に認められたメンバー3人の個人活動のマネジメントをしてきたのが個人事務所「C―JeSエンターテインメント」。
 C社を通じて3人との専属契約を結んでいたエイベックスだが、C社代表が06年、暴力団幹部の経歴を持つ父親の威光を背景に、俳優クォン・サンウ(34)に専属契約を強要した罪で実刑判決を受けていたことが判明。エイベックスは企業倫理の観点から、3人と同代表との関係が清算されない限り、日本でのマネジメントから手を引く決断をした。
 これにより、東方神起5人での再始動に向け事態が複雑化したのは事実。韓国での活動がままならない3人にとって、日本での活動は生命線。韓国での後ろ盾となってきた同代表との関係がなくなれば、5人での活動に向けたSMとの和解にプラスに作用する可能性もあるが、エイベックスの援護をなくした3人が、さらなる孤立に向かう確率も高い。
 さらに東方神起の再始動には3人とSMの和解が不可欠。エイベックスは「東方神起5人の専属契約に変更はない。アーティスト活動が再開できるよう今後も全力を尽くす」としているが、年内にも何らかの判決が下る見込みの訴訟で敗訴すれば3人が控訴するなど長期化は必至。年内に判決が確定しても円満終結することはなさそうだ。

 ◇東方神起 03年結成、04年に韓国デビュー。グループ名は「東方の神が起きる」という意味で、アジアや世界に知られるようにとの願いを込めた。05年4月にシングル「Stay With Me Tonight」で日本デビュー。08年1月にシングル「Purple Line」で初めてオリコン1位を獲得。同年から2年連続「NHK紅白歌合戦」に出場。

続きを表示

2010年9月17日のニュース