昨年は唇奪った桂ざこば 今年も“暴走予告”

[ 2010年7月21日 06:00 ]

 上方落語協会恒例のファン感謝イベント「第20回彦八まつり」(9月4、5日)の記者発表が20日、会場となる大阪市天王寺区の生國魂神社であった。同協会の桂三枝会長(67)らにキスするなど、お酒を飲み過ぎて昨年大暴れした桂ざこば(62)が、今年の実行委員長。「(今年も)飲ましてや、言うてるからね。飲まな、震えますからね。何言うか、分かりませんわ」と、早くも“暴走予告”した。

 ざこばら7人の上方落語家は浴衣姿で登場。1991年から始まり、20回目の節目を迎えた彦八まつりについて、ざこばは「根付いたというか、ありがたい。今まで事故もありゃしませんもんね。私が起こしているぐらいなもんで」と、泥酔した自らの「失態」をネタに20年を振り返った。実行委員長の今年の行動を問われると「飲ましてや、言うてるからね。僕は管理とかできる人間やないんで。僕は飲むで、と」。昨年の“反省の弁”はなく、そう高らかに宣言した。
 唇を奪われた三枝は「昨年のフィナーレは大荒れに荒れましたが、(今年は)私は欠席させてもらおうか」と、笑いを誘った後で「大きな祭りになるよう頑張りたい」と意気込んだ。
 ざこばの「予告」が実行され、2年連続の大荒れの彦八まつりになるのか? 今回の見どころは、奉納落語会「私はこれで売れました!? 懐かしのあのネタ、この芸」(5日午後5時)など。ゲストの嘉門達夫(51)の「鼻から牛乳」や月亭可朝(72)の「ボイン」ネタなどが披露される。
 また会見では、参院選で落選した桂きん枝についての言及もあった。ざこばはきん枝との電話で「帰りたいんか、会長にすぐ言うよ、戻ったらどうや、と僕は勧めている」と、応援の言葉を送った。一方、三枝は「あしたの新聞にこれがメインに出てしまうと困るので(笑)、コメントは控えたい」と話した。

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2010年7月21日のニュース