内モンゴル出身の女性シンガーがデビューイベント

[ 2010年7月21日 19:48 ]

ヒット祈願のお札を手にするオルリコ

 キングレコードが今年いち押しの新人女性シンガー・オルリコ(26)が、7月21日に「ひぐらしの坂」(詞・松井五郎、曲・都志見隆)でデビューするのを記念して同日、東京・江東区の深川不動堂でデビューイベントを行った。

 7年前に出身地、中国・内モンゴルから来日した彼女は、連日の猛暑にもかかわらず、自国ではお祝いの席で着用するモンゴル衣装を身にまとって登場。

 同本堂で護摩焚きによるヒット祈願を行った後、本堂前でマスコミ関係者や一般の参拝者が見守る中、「キングレコードからデビューしましたオルリコです。今日から一生懸命頑張りますので、どうぞ皆さま応援よろしくお願いします」とあいさつし、母親との絆をテーマにしたデビュー曲「ひぐらしの坂」と同カップリング曲「忘れないで」、それにアカペラでモンゴル伝統民謡「オルティンド」の全3曲を熱唱し、「精いっぱい頑張りますので、どうぞ皆さま力を貸してください」とアピールした。 護摩焚きによるヒット祈願中は「モンゴル語で“デビュー曲がヒットしますように…”と祈願したそうだ。

 その中のカップリング曲「忘れないで」は、日本で大活躍したテレサ・テンが亡くなる直前に荒木とよひささんに詞を、故・三木たかしさんに曲を依頼して、歌うことなくこの世を去ったという遺作で、それから15年たったいま、テレサを尊敬するオルリコが歌うことになったもの。また、同カップリング曲では、彼女の妹で馬頭琴奏者・イラーナが馬頭琴の演奏で参加。

 そのテレサ・テンを彷彿させる声質と伸びのある歌声が魅力の彼女は「テレサ・テンさんは、私が小学校5、6年のときに初めて聴いて依頼の大ファンで、心の母のように思っている方です。テレサ・テンさんは私にとってあこがれのお大先輩なので、とても越えることはできませんが、少しでも近づけるよう頑張りたいと思っています」。

 父親はモンゴル相撲のコーチとして中国の有名人、母親はモンゴル伝統民族舞踊家として日本で活動中で、そんな環境で育った彼女は、2年前、妹の紹介で知り合った現在の所属事務所社長にスカウトされたのがデビューのきっかけで、「歌手になる夢がかなってうれしい。まわりにいるすべての人に感謝しています。デビューしたこれからが大切ですので、一人も多くの人に喜んでもらえるよう、そして病気の方には元気になってもらい、心が疲れている人には癒やしになれるような歌手になりたい」と話していた。

続きを表示

2010年7月21日のニュース