日本ツアー中の悲報…パク・ヨンハさんが自殺

[ 2010年7月1日 06:00 ]

30日亡くなった俳優のパク・ヨンハさん

 日本でも大ヒットした韓国ドラマ「冬のソナタ」でペ・ヨンジュン(37)扮する主人公の恋敵を好演し、韓流ブームの火付け役となったパク・ヨンハさん(32)が30日午前5時半ごろ、ソウル市内の自宅で首をつって死亡しているのが見つかった。警察当局は、胃がん末期患者の父親の病状や芸能活動をめぐる精神的なストレスによる衝動的な自殺と断定。日本ツアー中に起きた悲劇にファンは大きなショックを受けている。

 韓国の警察当局によると、30日午前5時半ごろ、パクさんが自宅でビデオカメラの充電コードで首をつっているのを母親が発見した。遺書は見つかっていない。警察は「父親の闘病、事業活動、芸能活動の並列によるストレスで、飲酒して衝動的に自殺した」と断定。遺族の要望もあり、遺体の解剖は行わない。
 遺体が安置されているソウル市内の病院内の葬儀場には「冬のソナタ」で共演した女優のチェ・ジウ(35)や韓流スターのイ・ビョンホン(39)ら芸能人やドラマ関係者が次々と弔問に訪れた。葬儀は2日に行われる。
 中央日報、聯合ニュースなどによると、パクさんは末期がんで闘病中の父親を自宅に迎え看病しており、不眠のため睡眠薬を服用。29日には出演する新ドラマの関係者と会うことになっていたが姿を見せなかった。30日午前0時40分ごろ、父親の背中をさすり家族に「ごめん…」と謝って自室へ戻り、午前4時にはバスケットボールチームの後輩に電話をかけ「死にたい」と訴えたという。
 パクさんは02年放送のドラマ「冬のソナタ」で主人公の恋敵役を好演、04年には日本のドラマ「東京湾景」に出演した。歌手としては05~08年に日本ゴールドディスク大賞を受賞。
 日本ツアーは6月19日からスタート。27日に帰国し、1日に再来日、2日の神戸公演を皮切りに9月まで14都市を回る予定だった。チケットの払い戻しについては、一両日中に公式サイトで詳細を発表する。

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2010年7月1日のニュース