本田にCMオファー殺到 出演料1億円到達か

[ 2010年6月26日 06:00 ]

 サッカーW杯で決勝トーナメント進出を果たした日本代表の本田圭佑(24)に早くもCMオファーが殺到している。1次リーグ3試合で2ゴールを挙げるなどチームの主軸として大活躍。華のある言動や誠実さも加わって知名度と人気の大幅アップは確実。広告関係者は「大会後、CM出演料は1億円に達するのでは」とみている。

 決勝ゴールを決めた14日のカメルーン戦に続いての活躍。「1試合のみの活躍ではタレント価値の判断は時期尚早」としていた広告関係者も「衝撃度も含め申し分ない。金額でいうと6000万円、ひょっとすると1億円くらいの価値がある」と評価する。
 大会前に博報堂DYメディアパートナーズが行った「アスリートイメージ評価調査」で、本田は「勢いを感じるアスリート」部門で4位に入ったが、総合ランクではベスト10圏外。イチロー(マリナーズ)や石川遼(男子プロゴルフ)に比べ一般的知名度は低かった。同社では「今大会の活躍で急上昇するのでは」と分析している。
 現在の出演CMは日本コカ・コーラ社「アクエリアス」1本だが、マネジメントを担当するエイベックスによるとW杯開幕前に比べ企業からの問い合わせや打診は急増。業種は食品や衣料、家電など多岐にわたる。CMなどメディアの調査分析を行う日本モニターの本田英之さんは「石川遼や浅田真央(女子フィギュア)のように、ユニホームを脱いでスポーツ関連以外のCMに出られることがタレント価値の表れになる」と指摘。「インタビューでも万人受けするだろうし、2人に並ぶ人気になる可能性は十分」と話す。
 日本モニターの調べでは、元サッカー日本代表の中田英寿氏(33)はセリエA・ローマに在籍しリーグ優勝した01年に6社と新規CM契約したのが最多。「本田もそのくらいまで伸びる見込みはある」と話す。
 決勝トーナメント進出を果たした今インパクトは最大瞬間風速。デンマーク戦でFKを譲ったり、同僚の岡崎慎司(24)を鼓舞したクリーンな印象もCMキャラとして有利に働く。世界規模での活躍が続けばイチローや松井秀喜(エンゼルス)らに並ぶスポーツ界トップクラスのCM価値を獲得する可能性は高い。

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2010年6月26日のニュース