「となりのトトロ」にも…名老婆役の女優 死去していた

[ 2010年5月6日 15:32 ]

死去した北林谷栄さん

 劇団民芸創立メンバーで、おばあさん役などで親しまれた女優の北林谷栄(きたばやし・たにえ、本名安藤令子=あんどう・れいこ)さんが4月27日午後8時40分、肺炎のため東京都世田谷区の病院で死去した。98歳。東京都出身。葬儀は近親者のみで行った。後日お別れの会を開く。喪主は長男河原朝生(かわはら・あさお)氏。

 劇団創作座、新協劇団などを経て、1950年に劇団民芸の創立に参加し、幹部女優として活躍した。若いころから老け役に取り組み、おばあさん役で名人芸を見せた。
 代表作は舞台「泰山木の木の下で」「粉本楢山節考」など。映画では「キクとイサム」「ビルマの竪琴」「キューポラのある街」「大誘拐 Rainbow Kids」「阿弥陀堂だより」のほか、アニメ「となりのトトロ」でおばあさんの声を演じた。テレビドラマも「前略おふくろ様」などに出演した。
 2003年に再演された「泰山木の木の下で」が最後の舞台となった。
 紫綬褒章を受章。

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2010年5月6日のニュース