中村被告「ばれるのが怖かった」“内縁”タレントの言葉に涙

[ 2010年4月28日 17:29 ]

 ハスキーボイスはマイク越しでも聞き取れないほどだった。覚せい剤取締法違反罪などに問われた人気バンド「JAYWALK」のボーカル中村耕一被告(59)の28日の初公判。被告人質問では「興味本位で始めたが、ばれるのが怖くて部屋にこもるようになった」と小声で答えた。

 黒のスーツと黒のネクタイ姿。トレードマークの茶色い長髪とひげはそのままだったが、少しやつれた様子で、公判中は終始うつむいていた。
 裁判長から起訴内容について問われると「間違いありません」とぽつり。長年の交際相手でタレントの矢野きよ実(48)が弁護側の証人として出廷し「家族として一緒に暮らし、薬物の怖さを勉強したい」と話すと、中村被告は目頭を押さえた。
 被告人質問では、芸能界の薬物汚染の影響で使用の有無を確認してきた所属事務所に対し「使っていない」とうそをついたことを悔やんだ。「判決を真摯に受け止めるつもりです」。最後はかみしめるように話した。
 傍聴した所属事務所の知久悟司社長は「今後のことは判決が出てから考える」と、厳しい表情で話した。

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2010年4月28日のニュース