大阪・ミナミでにぎやかに…上方落語まつりが開幕

[ 2010年4月28日 19:13 ]

 落語家約90人が話芸を繰り広げる大規模なイベント「上方落語まつりinミナミ」が28日夜、大阪市中央区の劇場「なんばグランド花月」でにぎやかに開幕した。大阪・ミナミの計7会場で30日まで、百花繚乱の笑いを届ける。

 上方落語は、2006年開業の定席「天満天神繁昌亭」(大阪市)で大入りが続き、落語家が200人を超えるなど盛り上がりを見せている。
 28日の落語会では、桂春団治さん(80)ら重鎮がそろって口上。桂福団治さん(69)は「先達がどれほど喜んでいるか。顔が浮かびます」としんみり。人間国宝の桂米朝さん(84)は正座を続けるのが難しく、急きょ用意されたいすに座り直した。「こんなややこしいところに座らされて、どないしていいか分からん」と話すと、客席から温かい拍手が起きた。
 イベントは、落語家が所属する米朝事務所と吉本興業、松竹芸能が初めて本格的に連携。新作落語の会や、親と同じ道を選んだ“2世落語家”の会など、バラエティー豊かな企画を展開する。

続きを表示

2010年4月28日のニュース