山田監督がベルリンで会見 閉幕上映は「大変光栄」

[ 2010年2月20日 21:35 ]

 第60回ベルリン国際映画祭の閉幕作品に選ばれた日本映画「おとうと」の山田洋次監督が20日午前(日本時間同日夜)、主演の吉永小百合さんらとともに記者会見し、上映は「大変な光栄」と語った。

 「おとうと」は、2008年の同映画祭参加中に市川崑監督死去の連絡を受けた山田監督が、市川監督の同名作品のような姉弟の映画を作ろうと企画した。

 山田監督は20日夜(同21日未明)の上映時に、市川監督が00年に受けた特別功労賞「ベルリナーレ・カメラ賞」を授与されることになっており「同じ賞をもらうことは不思議な縁で、市川監督にあらためて感謝したい」と感慨深げ。

 ドイツの記者から「主役の女性は家族の世話ばかりして、自我がない」と質問が飛ぶと、吉永さんは「主人公は子どもや弟を抱える中で(自分の)道を選んだ。私はあこがれる」と応じた。

 「おとうと」は吉永さんと笑福亭鶴瓶さんが姉弟を演じ、家族のきずなを描いた。

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2010年2月20日のニュース