ベルリン国際映画祭 行定作品に批評家連盟賞

[ 2010年2月20日 11:52 ]

 第60回ベルリン国際映画祭で19日(日本時間20日)、日本から出品された行定勲監督の「パレード」が、国際批評家連盟賞を受賞した。昨年の園子温監督「愛のむきだし」に続いて、日本作品の同賞受賞となった。

 国際批評家連盟賞は、映画祭事務局とは別の外部組織による賞としては権威あるものとして知られる。「パレード」は、コンペティション部門とは別の、特色ある映画54本を集めた「パノラマ部門」の中から選ばれた。
 審査員の一人は「音楽が効果的で、映画の表現方法を一歩でも前進させようとする姿勢が感じられた」と評価。行定監督は「現代の日本の若者の人間関係を描いた複雑なテーマにもかかわらず、欧州で評価されたことが意外だが非常にうれしい」とコメントした。
 「パレード」は、吉田修一さんの同名小説の映画化。藤原竜也、香里奈、小出恵介らが出演。東京都内のマンションで共同生活を送る男女の姿を描く群像劇。日本では20日から公開。

 ▼行定勲監督の話 現地の上映会でとてもうけたので、手応えはあった。国際批評家連盟賞はステップアップしてきたときにもらえる賞。しかも三大映画祭での受賞ということで非常にうれしい。音楽の使い方が評価されたようで、こちらの意図が伝わっていると感じた。(日本公開初日の受賞の知らせは)味方する風が吹いているのかな。(共同)

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2010年2月20日のニュース