[ 2010年2月13日 06:00 ]

前向きで能動的な演奏が身上の樫本大進

 本人による記者会見が昨年7月27日に都内で開かれ、彼はこのようにコメントしています。「ベルリン・フィルという、僕自身が小さなころから大好き、凄いと憧れていたオーケストラのコンマス(コンサートマスター)になるチャンスを与えられた、ということが本当に嬉しいです。新しい人生が始まる気がします」。

 おさらいになりますが、樫本の第1コンサートマスターへの正式就任は、昨年9月から始まった試用期間(1年から2年)終了後、楽員全員による投票で決定します。ベルリン・フィルの第1コンマスの定員は3人。現在、ダニエル・スタブラヴァ、グゥイー・ブラウンシュテインの2名が務めています。83年から09年まで同職にあり昨年3月に勇退した安永徹の後任に樫本は擬せられているわけですが、世界最高のオーケストラのコンマスを2代続けての日本人が務めるとなれば、まさに快挙。果たして彼は正式就任となるのでしょうか。

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2010年2月13日のニュース