押尾容疑者 追起訴で裁判員裁判の対象に

[ 2010年1月26日 06:00 ]

 東京地検は25日、一緒に合成麻薬MDMAをのんで容体が急変した女性を放置し、死亡させたなどとして、保護責任者遺棄致死の罪で元俳優押尾学容疑者(31)を追起訴した。裁判員裁判の対象となる。

 起訴状によると、押尾被告は昨年8月2日、東京都港区の六本木ヒルズのマンションで飲食店従業員田中香織さん=当時(30)=と一緒にMDMAをのみ、田中さんの容体が急変したのに救急車を呼ぶなど適切な救命措置を取らず、放置して死亡させた、としている。
 地検は、田中さんが同日午後5時50分ごろ、けいれんを伴う錯乱状態になり、約10分後に急性MDMA中毒症状が出たと指摘。死亡時刻は午後6時47分ごろから同53分ごろの間としている。
 捜査関係者によると、押尾被告は、知人の男からMDMAをもらったことは大筋で認めているが、田中さんへの譲渡や遺棄致死の罪については否認。MDMAを男から入手する際は、隠語や数字を使いメールなどでやりとりしていた。
 元東京地検検事の大沢孝征弁護士は公判日程について「人事異動の時期の3、4月を避け、おそらく5月ごろになるだろう」と指摘。量刑に関しては「よく似た事例では求刑が懲役8年で判決は懲役6年だった。恐らく同じ程度になるのでは」と話している。

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2010年1月26日のニュース