3月 大阪・ミナミで“日本版チケッツ”開始へ

[ 2010年1月26日 18:30 ]

 2時間後の空席あります―。演劇や落語会などの割安当日券を窓口で一括販売する全国初のサービスが3月1日、大阪・ミナミでスタートする。米ニューヨークなどで人気の当日券売り場「tkts」(チケッツ)をモデルにした“日本版チケッツ”として、劇場や興行関係者に参加を呼び掛けている。

 運営するのは、NPO法人「ライブエンターテイメント推進協議会」(大阪市)。大阪市中央区道頓堀の繁華街にある名物人形「くいだおれ太郎」の隣に販売ブースを設置する。
 同協議会によると、劇場側は割引した当日券を提供。ブースで公演情報と残席状況を表示し、開演の1時間前に販売を締め切る。協議会はチケット売上金の20%を販売手数料として受け取る。
 米国などのチケッツは割安感で人気を集めている。大阪では文楽などの古典芸能から落語や漫才、コンサートまで幅広い公演が連日開催されている。協議会は各劇場の参加を募る一方で、割引率の設定などの交渉を本格化させる。だが大手の興行会社には独自の販売網があり、そうした既存のシステムとの共存などが今後の課題となる。
 協議会の小原啓渡理事長(49)は「関西の文化に触れたいと思いながら、予約が難しい海外からの観光客が一番のターゲット」と話している。

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2010年1月26日のニュース