「X JAPAN」5億円ド派手に米国進出!

[ 2010年1月12日 06:00 ]

米ロスアンゼルスのハリウッド中心街で、ゲリラライブを行った「X JAPAN」

 「X JAPAN」が8月に米シカゴで開催される音楽祭にライブ出演し、念願の米国進出を果たす。リーダーのYOSHIKI(年齢非公表)が10日(日本時間11日)、米ロサンゼルスの自宅でインタビューに応じ、明かした。9日には、総製作費5億円のビデオ撮影のため、ハリウッドの中心街でゲリラライブを行い、現地の人たちの度肝を抜いた。

 8月のライブは、米国最大規模の野外ロックイベントとして毎年恒例の「ロラパルーザ」。シカゴで8月6~8日に開催され、1日あたり7万人動員が見込まれる。主催者側からのオファーで、X JAPANはメーンステージでラストから3番目に登場予定。
 08年に予定した米ニューヨーク公演が延期となったままでもあり、YOSHIKIは「本当はもっと早く発表してもよかったけど、もうこれ以上オオカミ少年になるのが嫌だった」と話した。
 “試金石”とばかりにゲリラライブも派手な内容となった。アカデミー賞授賞式会場として知られるコダックシアターが入る複合施設「ハリウッド&ハイランド」の4階の屋外スペースからハリウッド大通りに向かい約3メートルはみ出す形で、10メートル四方のステージを設置。20メートル下に集まった約8000人を見下ろしながら、未発表の新曲「Jade」やヒット曲「Rusty Nail」など4曲を演奏した。
 日本でのライブさながらに、現地ファンも蛍光棒をクロスさせ「X」コール。人気バラード「ENDLESS RAIN」では大合唱となった。
 この模様を計25台のカメラで撮影。空撮のためヘリコプター2機も飛ばした。機材は11トン、トラック20台分、スタッフは900人。ステージからは火柱が上がり、計300発の花火が打ち上がった。
 既に80~90年代にビデオ化された曲もあるが、YOSHIKIは「もう一度、ゼロに戻ってやっていこうと思った。今までやってきた曲はこっち(米国)では新曲。すべてを掘り起こして、Xって“凄いことをやるヤツらだ”って名刺代わりにしたかった」と米国戦略用に撮り直した。5億円を投じるが、「もの凄い高い名刺になっちゃった」とおどけながらも「Xがどういうものか分かってもらえると思う」と続けた。
 世界進出を目指して92年に「X」から改名。97年の解散で一度は暗礁に乗り上げた野望も今は一歩一歩、現実になりつつある。

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2010年1月12日のニュース