「ディア・ドクター」がキネ旬ベストテン1位

[ 2010年1月12日 16:00 ]

 2009年公開の映画を対象とした第83回キネマ旬報ベストテンが12日発表され、日本映画の1位に「ディア・ドクター」(西川美和監督)が選ばれた。

 過疎の山村を舞台に、無免許で医療行為を続ける男の葛藤を描いた物語で、ほかに西川監督が脚本賞、笑福亭鶴瓶が主演男優賞に決まった。
 外国映画の1位は、孤独で偏屈な老人が、移民との交流を通して温かな心を取り戻す人間ドラマ「グラン・トリノ」。クリント・イーストウッド監督は外国映画監督賞にも選ばれた。表彰式は2月7日、東京・銀座ブロッサムで。

 ベストテンと他の各賞は次の通り(敬称略)。
 【日本】
 (1)ディア・ドクター
 (2)ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ
 (3)剣岳 点の記
 (4)愛のむきだし
 (5)沈まぬ太陽
 (6)空気人形
 (7)ウルトラミラクルラブストーリー
 (8)サマーウォーズ
 (9)誰も守ってくれない
 (10)風が強く吹いている
 【外国】
 (1)グラン・トリノ
 (2)母なる証明
 (3)チェンジリング
 (4)チェイサー
 (5)レスラー
 (6)愛を読むひと
 (7)アンナと過ごした4日間
 (8)戦場でワルツを
 (8)スラムドッグ$ミリオネア
 (10)イングロリアス・バスターズ
 (8位は同点で2作品)
 ▽監督賞=木村大作
 ▽主演女優賞=松たか子
 ▽助演女優賞=満島ひかり
 ▽助演男優賞=三浦友和
 ▽新人女優賞=川上未映子
 ▽新人男優賞=西島隆弘
 ▽文化映画1位=「沈黙を破る」

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