“ガールズバー黒田事件”同席知人が支払っていた

[ 2009年12月28日 06:00 ]

まっすぐ前を向いて大阪府警本部を出る黒田容疑者

 大阪市内のガールズバーで男性店長(23)を殴ったとして漫才コンビ「メッセンジャー」の黒田有容疑者(39)ら2人が傷害の疑いで逮捕された事件で、同席していた知人男性が代金を支払っていたことが27日、分かった。黒田容疑者らは25万2000円を請求されたが、知人男性が穏便に済ませようと現金で支払ったという。大阪府警南署はこの日、同容疑者ら2人を送検した。

 事件の詳細が明らかになってきた。関係者によると、25日夜に大阪・宗右衛門町のガールズバーに2時間以上滞在。黒田容疑者はハイボール7、8杯、同じく逮捕された学生時代からの友人で会社役員の樋口勝紀容疑者(40)が焼酎の水割り7、8杯、同席した若手芸人がカクテル4杯、遅れて来店した知人男性が焼酎の水割り3杯を飲んだ。樋口容疑者と顔見知りだった店長も途中からカウンターに並んで座り、談笑。店員の女性はドリンクを飲んでいなかった。
 ところが、店を出る際に請求された額は25万2000円。予想よりはるかに高い金額に黒田容疑者らが怒り「店長の髪を引っ張ったり、ひじで小突いたりしていた」(目撃者)とされるが、一方で、知人男性が現金で支払い、領収書も受け取ったという。
 その後、樋口容疑者が黒田容疑者と若手芸人を違う店に移動させた上で再び店長に暴行を働いたという情報もある。
 ただ、店側の関係者は前日26日夕、報道陣の取材に「(黒田容疑者らは)ドンペリを4、5本飲んだ」と証言しており、食い違いも見せている。
 黒田容疑者は「けんかを止めただけ。殴ってはいない」と容疑を否認。一方の樋口容疑者は容疑を認めた上で「自分1人で殴った。黒田は関係ない」と供述している。
 またこの日、南署は黒田容疑者と樋口容疑者を送検した。黒田容疑者を乗せたワゴン車は午前8時20分ごろ、府警本部を出発。約50人の報道陣が集まり一斉にフラッシュがたかれた。車内では白いマスクを着け、まっすぐ前を見つめるなど緊張気味だった。
 南署によると、午後3時すぎに黒田容疑者は府警本部に、樋口容疑者は同署に、それぞれ身柄を戻された。

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2009年12月28日のニュース