パンクブーブーM―1完全Vも「実感ない」

[ 2009年12月21日 06:00 ]

「M-1グランプリ」で優勝したパンクブーブー・佐藤哲夫(左)と黒瀬純

 優勝賞金1000万円をかけた若手漫才日本一決定戦「M―1グランプリ2009」の決勝が20日、都内であり、初めてファイナリストとなった「パンクブーブー」が史上最多となる4629組の頂点に立った。佐藤哲夫(33)と黒瀬純(34)の2人は「まだ実感がない」と喜びにわれを忘れていた。

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 これまで9年、毎年挑戦し初のファイナリストとなった2人。8年連続で決勝まで残った「笑い飯」から逆転優勝をもぎとった。
 1本目は17点差の2位に甘んじたが、昨年の覇者「NON STYLE」も入った3組による最終決戦で正統派の実力を発揮。7人の審査員全員が「一番おもしろい」と投票した。
 9年前に福岡からそろって東京進出。この日の朝は福岡時代の先輩、「博多華丸・大吉」の2人から「福岡出身で決勝に出ただけで凄い。ウイニングランのつもりでやってこい」と激励メールが届いた。「そのメールで硬さがとれた」(佐藤)という。
 決勝進出が決まったとき、うれしさのあまり3時間号泣した黒瀬だったが、優勝の瞬間は「実感がわかない」と涙はなし。「一番肝心なところで泣いてほしかった」と冗談交じりに話した佐藤も同じように現実を受け止めきれない様子だった。
 上京した当初は借金取りに追われたほどの苦労人らしく、賞金1000万の使い道については「貯金」(佐藤)「母の借金を返す」(黒瀬)と堅実。「これまででかくてまずいパンしか食べたことがない。ギャラは現在、リアルに月13、14万円」(佐藤)という生活からの脱出も期待できるが、審査員長を務めた島田紳助(53)からは「他の会社やったらギャラ10倍やけど、吉本やから1・8倍くらい。18万円くらいにはなるで」とキツ~イ祝福を受けていた。

 ◆パンクブーブー ボケの佐藤哲夫=1976年(昭51)4月3日生まれ=とツッコミの黒瀬純=1975年(昭50)5月8日生まれ=で01年結成。03年、NHK「爆笑オンエアバトル」で、初登場での最高得点タイ記録を樹立。吉本興業東京本社所属。

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2009年12月21日のニュース