勘太郎夫妻に贈る…郷ひろみ“禁断のお嫁サンバ?”

[ 2009年10月29日 06:00 ]

中村勘太郎の顔を見ながら質問に答える前田愛

 歌舞伎俳優の中村勘太郎(27)と女優の前田愛(26)が28日、東京都港区のホテルオークラで挙式した。約650人が出席した披露宴を前に、そろって記者会見。梨園の妻となる心構えを問われた前田が、自信がなさそうに首を振ると、勘太郎は「すぐに打ち解けて、母と2人でやっている」とフォローする一幕も。新郎の父、勘三郎(54)は同じ場所で同じ神式で挙式しているため「懐かしい懐かしい」と連発していた。

 勘三郎の後援会長を務める海部俊樹元首相の祝辞で始まった披露宴。歌舞伎の幹部俳優をはじめ、女優の森光子(89)ら豪華な顔ぶれがそろい、新郎新婦は緊張した表情で入場した。
 ただ、ホテル内最大の宴会場「平安の間」に張りつめた空気が漂っていたのは最初だけ。宴が進むにつれ“お祭り好き”の中村屋の色が出た。テーブルは歌舞伎俳優、俳優仲間、映画関係者などに分かれ、それぞれにマイクが回り祝辞のリレー。市川海老蔵(31)が「僕の知ってる雅行(勘太郎の本名)君の話をしちゃいます」と切り出し、どんな暴露話が飛び出すか場内は騒然。すると、女優の大竹しのぶ(52)が「はい、そこまで」と割って入り、勘太郎が「ふーっ」と深呼吸。大爆笑となった。
 渡米を延期して駆けつけた歌手の郷ひろみ(54)は「出席するからには2人のために“お嫁サンバ”を歌わないと、と思いました」とスピーチ。「でも藤原紀香さんと陣内智則くんの披露宴で歌ったら、別れてしまったから」と、際どいジョークで笑いを誘った。
 披露宴に先だって、ホテル内で神前挙式。会場だけでなく、控室、記念写真スタジオも80年11月27日に両親が挙式した場所と同じで、挙式中は父子ともに涙を流した。
 結婚会見はリラックスムード。勘太郎は鮮やかな打ち掛け姿の新妻を見つめ「僕も芝居で白無垢(むく)を着たことがありますが、こんなにきれいにはなれない」と笑った。前田は「着物がとても重たい。この重さが、きょうという日の重さなのだと思う。忘れないようにしたい」と話した。
 2人は近く婚姻届を提出し、都内の勘太郎宅で新婚生活を始める予定。勘太郎は12年に「六代目中村勘九郎襲名」を控えている。前田も映画出演などで多忙なだけに、新婚旅行は「国内の温泉でゆっくり」と話した。

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2009年10月29日のニュース