フランダースの犬が縁、ジャニーズJrが大使に

[ 2009年10月19日 06:00 ]

 映画「スノープリンス 禁じられた恋のメロディ」(12月12日公開)主演のジャニーズJr森本慎太郎(12)がこのほど、ベルギー・フランダース政府観光局友好大使に就任した。映画が、同地方のアントワープを舞台にした童話「フランダースの犬」をモチーフにしていることから選ばれた。森本は、物語のラストで登場するルーベンスの名画「キリストの降架」を背に作品への思いを語った。

 「キリストの降架」などが飾られるアントワープの聖母大聖堂で会見が行われるのは、約500年の歴史で初めて。現地メディアも集まる中、森本は「凄く緊張してますが、そこらへんは触れないでください」とほほ笑ましいあいさつ。「フランダースの犬」の主人公ネロが愛犬パトラッシュとともに「キリストの降架」を見上げた後、天国に召されるラストは涙を誘うクライマックスとして世界中に知られており、「そんな場所で会見できて一生の思い出になりました」と感激を口にした。
 ちょうど、小学校の授業で「キリストの降架」などの宗教的題材を描いた祭壇画について研究している最中といい「偶然でビックリ。間近で見られてうれしい」と笑顔。ベルギーと日本の文化交流や観光紹介に貢献する友好大使に就任し「ベルギーワッフルは外はカリカリで中はフワフワ。すごくおいしいです」とPRも忘れなかった。今回が初めての海外旅行で「次は家族で来ようと、みんなでパスポートを取った」とも明かした。
 「スノープリンス」は両親を亡くし、祖父、秋田犬のチビと貧しく暮らす10歳の草太(森本)が主人公。「フランダースの犬」をモチーフにした物語で、画家を目指してけなげに生きる草太の姿が描かれる。
 会見に先立って、アントワープ市内の映画館でワールドプレミアも開催。森本は壇上で「ダンクウエル(ありがとう)」とオランダ語であいさつし「凄く感動するお話です」と作品を紹介。セント・ルトガルディス小学校の4~6年生225人が観賞し、草太の「うん!」という相づちを面白がってマネしたり、卵かけご飯を食べるシーンに「オ~ウ」と声を上げ、顔をしかめるなど“お国柄”の違いを見せていたが、感動のラストに号泣する女の子もいた。

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2009年10月19日のニュース