北京で野村万作さん3代で狂言を披露 

[ 2009年5月15日 22:25 ]

 人間国宝の狂言師野村万作さんと長男萬斎さんらは15日夜、北京の劇場で狂言を披露した。萬斎さんの長男裕基さんも含め親子三代での舞台となった。

 中国の建国60周年記念公演との位置付けで、狂言で最も格式が高いとされる「三番叟」など三演目を上演。舞台設備も日本から運び入れた。万作さんは1976年に初訪中、狂言の公演を中国で重ねてきている。

 狂言の起源は中国の散楽とされる。万作さんは13日、公演に先立つ記者会見で「狂言のふるさとは中国にある。人間国宝を一昨年にいただき、故郷に錦を飾るような公演だ」と語った。
 また、萬斎さんは過去に映画「陰陽師」に出演したためファンサイトが中国にもあり、「映画で知ってくれた方に、本来の狂言師としてのわたしを見ていただくのが楽しみ」と話していた。(共同)

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2009年5月15日のニュース