王さん バカラのグラスで“鉄人女優”祝福

[ 2009年5月10日 06:00 ]

幕が下りる時、スタンディングオベーションするスペシャルゲストの中村勘三郎(左)と王貞治氏)

 【森光子「放浪記」2000回達成】森光子と親交が深い芸能、スポーツ界の友人たちも客席から偉業達成を見守った。王貞治ソフトバンクホークス会長(68)は、森の年齢と同じシリアルナンバー「89」が刻まれた高級ブランド「バカラ」のグラスをプレゼント。特別カーテンコールでは近藤真彦(44)ら“ジャニーズ軍団”が特大ケーキで“ダブルのおめでた”を祝った。

 鳴りやまない拍手と歓声に包まれた特別カーテンコール。客席前方の王氏、黒柳徹子(75)、中村勘三郎(53)、和田アキ子も約1900人の喝采の輪に加わった。
 マイクを向けられた王氏は「恥ずかしながら初めて見させていただきましたが、森さんの舞台への思いの濃さはきょうが一番だったと思います。この場にいられて幸せです」と笑顔。通算本塁打数868本の“世界のホームラン王”も、単独主演2000回の偉業には感服した様子だった。
 福岡ソフトバンクホークス監督だった昨年5月20日、「放浪記」の福岡公演中だった森と会食。当日は68歳の誕生日で、森から花束を贈られた。そのお返しにと、森の年齢と自身の同球団時代の背番号「89」の数字が入ったグラスを持参。開演前に楽屋を訪ねプレゼントした。1個60万円の値を付けるものもあるシリーズで、この日のために取り寄せた。いつまでも輝いていてほしい、というメッセージを込めた。
 父親の先代・勘三郎がマージャン仲間だった勘三郎は「先生の凄さ、空気をこんなに近くで感じられて感謝します」と涙。07年10月に舞台「寝坊な豆腐屋」で親子役で共演したが「2年前よりきょうの方が元気ですよ!」と祝福した。
 ニッポン放送でのラジオ出演を終えて駆け付けた和田も涙が止まらない。「以前“お客さまが待っている限りは”とおっしゃってましたが、素晴らしいお客さんがいるのは、素晴らしいもりっち(森さん)がいるからです。ありがとうございました」と声を振り絞った。
 みのもんた(64)も大粒の涙を流しあいさつ。仲間由紀恵(29)野茂英雄氏(40)らも続き、“鉄人女優”を称えた。

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2009年5月10日のニュース