チュ・ジフン麻薬で送検!人気芸能人関与も

[ 2009年4月27日 06:00 ]

チュ・ジフン容疑者

 韓国の警察当局は26日、麻薬使用の疑いで、ドラマ「魔王」などに出演した人気俳優チュ・ジフン容疑者(26)を書類送検した。日本から密輸入された合成麻薬「エクスタシー」などを2度使用した疑い。先月の来日イベントにファンが殺到し、5月にはファンミーティングが予定されていた日本でも人気の韓流スター。警察当局によると、ほかにも人気芸能人がかかわっており、さらに衝撃が広がりそうだ。

 チュ容疑者は昨年3月、知人の女優(28)らが開いた麻薬パーティーに参加し、女優が日本から密輸入した合成麻薬「エクスタシー」などを2度使用した疑い。ほかに一般人2人が同容疑で書類送検された。
 聯合ニュースなどによると、女優は07年8月から1年間、男性モデル(26)から購入資金約1億ウォン(約725万円)を受け取り、14回にわたって日本に渡航して錠剤型の「エクスタシー」約280錠、結晶を粉末にして鼻から吸引する麻薬「ケタミン」約280グラムなどを日本の知人から購入。下着の中などに隠し持って密輸入した。女優らはソウルのクラブや知人宅などでパーティーを開き、麻薬を使用していたという。この2人について、警察当局は逮捕令状を申請した。
 韓国で芸能人が自ら麻薬を密輸入し、摘発されたケースは初めて。警察当局によると、女優から麻薬を入手した芸能人は7、8人に上り、一部はチュ容疑者と同じくらい人気がある人物という。資金の提供者や麻薬の使用者がさらにいるとみて、捜査を拡大していく方針だ。
 チュ容疑者はモデル出身。06年に架空の韓国王室を舞台にした韓国ドラマ「宮」で皇太子役を演じて注目を浴び、日本でも放送され人気に。役作りのため5キロ減量して出演したドラマ「魔王」(07年)も好評で、日本の公式ファンクラブが発足するなどブレークした。
 今年3月29日に出演映画2作品のPRのため来日した時には、羽田空港で200人のファンが出迎え。翌30日に都内で行った日本の人気漫画が原作の映画「アンティーク~西洋骨董洋菓子店~」(公開中)のジャパンプレミアには、定員2000人に対し2万人以上の応募があった。
 5月15日に大阪、27歳の誕生日となる翌16日に横浜で開催予定だったファンミーティングにも定員をはるかに上回る応募が殺到。同30日に公開が控える映画「キッチン~3人のレシピ~」を配給するショウゲートは、予定通り公開するという。
 ◆チュ・ジフン 1982年5月16日生まれ。京畿大学大衆媒体映像学部演技科在学中。20歳の頃、友人の勧めでモデルの仕事を始め、05年にドラマ「昔の愛」で俳優デビュー。同年9月にはNHKの特番「アジアのオトコマエ」で期待の俳優として取り上げられた。ドラマ「魔王」は人気が高く、日本でTBSがリメーク。今年2月、韓国の映画・テレビ界で活躍した人に贈られる百想芸術大賞で人気賞を受賞した。1メートル87、68キロ。特技は歌、ダンス、合気道など。

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