「ミス着物」は和音奏でるバイオリニスト

＜２００９年度ミス日本グランプリ決定コンテスト＞ミス着物に選ばれた松本蘭さん

　【２００９年度ミス日本グランプリ決定コンテスト】ミス日本「ミス着物」はバイオリニストとして活動する松本蘭さん（２５）が選ばれた。外見の美しさに加え、天性のリズム感を発揮。「着物でバイオリンを弾いてみるのもいいかなあ」と胸を躍らせた。

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ミス日本ミス着物　松本蘭さん

　受賞者５人の中で最初に名前を呼ばれた松本さんは、開いた口を両手で押さえてキョトンとした表情を浮かべた。「スポットライトが私に当てられた時は信じられませんでした」と驚きの受賞だった。
　３歳の頃からバイオリンが“相棒”。いつもは顔がゆがむことや、肩凝りを気にするというが「左肩が寂しくて不安でした。助けを借りられない分、１人で頑張らなきゃ」と自分に言い聞かせて、乗り切った。和田優子大会委員長は「日本女性のさわやかな色気、体に音楽が染みついた優雅な動きが印象的でした」と天性のリズム感を指摘した。
　０４年にドイツの音楽祭に奨学生として参加、翌０５年には大阪国際音楽コンクールで第１位になるなど将来を嘱望される逸材。だが夢は、コンクールで賞を獲ることでも、世界有数のコンサートマスターになることでもないという。
　現在、地域とクラシック音楽の活性化を目的とした「アウトリーチ」に参加し、日本各地をバイオリン１つで回る。松本さん自身、バイオリンから「うまく弾くことより、自分らしく弾くことの大切さを教えられた」といい「音楽を通じて、子供たちの豊かな心をはぐくむ助力になりたい」と夢を語る。
　２７日から、高知県須崎市の小学校へ“演奏旅行”に出発。「“ミス日本”ということをきっかけに音楽に興味を持ってもらえるとうれしい。着物でバイオリンを弾くのもありですかね」と世界でたったひとつだけの音色を奏でる。
　▼松本　蘭（まつもと・らん）１９８３年（昭５８）９月１５日、埼玉県生まれの２５歳。バイオリニスト。趣味は着付け、ドライブ。特技はスキー、水泳。座右の銘は「自分がされて嫌な事はしない」。１メートル７０、５４キロ。Ｂ８６、Ｗ６３、Ｈ８８。血液型Ｂ。