獅童驚いた“ドリフ技術”で40トン放水

[ 2008年9月18日 06:00 ]

舞台「黒部の太陽」の公開テストされた出水シーンのセットで握手をする中村獅童(左)と神田正輝

 中村獅童(36)主演の舞台「黒部の太陽」(10月5~26日、大阪・梅田芸術劇場)の見どころの1つとなる「出水シーン」の公開テストが17日、茨城・つくば熊谷組技術研究所で行われた。

 黒部ダム建設にかかわった男たちを描くノンフィクション小説が原作で、68年には故石原裕次郎さんと故三船敏郎さんの共演で映画化。舞台化は初めて。出水テストはトンネルを掘削中、大量の水が出てくるという設定のクライマックスシーン。映画の撮影では予想以上の水量で裕次郎さんも右手を骨折した。
 今回のセットは総工費約1億円。「8時だョ!全員集合」などを手掛けた「金井大道具」が担当。毎分10トン、4分間で計40トンの水が噴き出る仕掛けで放水量は国内最大級という。獅童は「凄いっスね。予想以上でビックリしました」と驚いた後、「セットに負けない演技がしたい。ボロボロになってやるのは好きなんで…」と語った。
 同映画の撮影現場の様子も芝居に織り込まれ、獅童は裕次郎さんが演じた建築会社の技師と、裕次郎さんを演じる。「僕は裕次郎さんに顔が全く似てない。どちらかといえば小林旭さん似」と笑わせた後、「裕次郎さんのスター性を出していきたい」と抱負。三船さんが演じたダム建設の責任者と、三船さん役は神田正輝(57)。

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2008年9月18日のニュース