石橋杏奈 いきなり海外デビュー

[ 2008年2月11日 06:00 ]

 2006年の「第31回ホリプロタレントスカウトキャラバン」グランプで女優の石橋杏奈(15)が初主演した映画「きみの友だち」が、3月に香港国際映画祭、4月にイタリアのウディーネ極東映画祭で招待作品として上映されることになった。国内では今夏公開のため、香港国際映画祭が世界初の公式上映。石橋にとっては、初映画でいきなり海外デビューという快挙となる。

 「スカウトキャラバン」で3万8224人の頂点に立ってから1年3カ月。女優として成長を続ける石橋が“海外デビュー”することになった。

 香港国際映画祭は3月17日に開幕。今回で32回目を誇るアジア最大規模の映画祭で、欧米の映画関係者も注目。最近の日本映画では、島田洋七(58)が原作の「佐賀のがばいばあちゃん」、成海璃子(15)主演の「神童」が上映されている。

 4月18日からのウディーネ極東映画祭は10回目と歴史は浅いが、アジアの秀作を欧州に紹介する役割を担った映画祭。大ヒットした「ALWAYS 三丁目の夕日」も出品された。

 いきなりの海外デビューを知らされた石橋は「初めて出演させていただいた映画が、そんなに大きな舞台で紹介されるなんて」とびっくり。「何が何だが分からないまま撮影したので、スタッフの皆さんには迷惑をかけたと思います。でも、アジアの方々に見ていただけてうれしい」と大喜びしている。

 「きみの…」は、芸能活動を始めた直後の昨春、山梨県で撮影。交通事故の後遺症の影響で内気な性格になった少女役で、クラスメートとの友情、別れを通じ成長していく姿を演じた。撮影時は14歳だったが、22歳の絵画講師役もこなした。その奮闘ぶりには、廣木隆一監督(54)も「14歳が開花する瞬間に立ち会え、新鮮な感動だった」と驚くほどだった。

 現在、放送中の日本テレビドラマ「斉藤さん」(水曜後10・00)ではヤンキー女子高生に挑戦し、着実に演技の幅を広げている。今回の上映をステップに、海外作品出演の夢も広がってきた。

 ◆石橋 杏奈(いしばし・あんな)本名同じ。1992年(平4)7月12日、福岡県生まれ。昨年2月、テレビ朝日のドラマ「失踪HOLIDAY」で女優デビュー。赤い羽根共同募金のイメージキャラクターも務めた。特技はダンス。1メートル63。血液型A。

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