【大学スポーツ】早稲田スポーツ新聞会

早稲田大学【春季リーグ戦開幕前特集】 第7回 岸本朋也<後編>

[ 2017年4月6日 05:30 ]

【春季リーグ戦開幕前特集】 第7回 岸本朋也

正捕手として初めて臨むリーグ戦に闘志を燃やす(C)早稲田スポーツ新聞会
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 ◎楽しみ。絶対やったろう

 ――打撃面についてお聞きします。台湾では少し不調気味でしたが、最近は納得行く打撃が出来ているのかなと思いますがいかがですか
 まだちゃんとした、すごくいいかたちではないのですが、1試合に1本くらいは打てているので、ここからもう少し仕上げていって、もっと率を高く打てるようにしていきたいなと思います。

 ――長打も多く出ていますが、いかがですか
 去年は単打ばかりで長打が少なかったので、外野を越えるような当たりが打てるようになりだしたのはすごく良いと思います。

 ――それは冬の練習の成果ということですか
 冬に飛距離を伸ばそうと思って、バッティング練習でも遠くに飛ばすということをして、フォームを崩した時期もあったんですけど、それが今すごくいいかたちでできているのかなと思います。

 ――ウエイトトレーニングだけではなく、フォームから変えていったと
 少し大きくしてみたり、下半身の動きだったり。いろいろ試して、それでようやくハマってきたかなという感じです。

 ――打席でのフォームの始動が早いと思うのですが、何か意識はありますか
 高校からなんですけど、自分は構え遅れするのが嫌なのでバックスイングで自分の構えといつでも打ちに行けるかたちをつくって打ちに行くというのは高校の頃からずっと意識してやっています。

 ――岸本選手は来た球を打つのか、それとも狙い球を絞って打つのかどちらですか
 状況にもよります。配球も読みますが、「なんでもこい」という気持ちの中で「今のボールがストレートできたら、次はスライダーだろう」とか。配球も読みつつ、「なんでもこい」という両方の気持ちがありますね。

 ――自分の打撃の一番の持ち味はどこだと思いますか
 積極性だと思います。自分は初球から振りに行かないとダメだと思っているので、初球から積極的に、チャンスでも振っていけるというのは持ち味なのかなと思います。

 ――初球から振っていくために、打席入る前に意識して取り組んでいる準備はありますか
 初球からしっかり振れるように、ネクストから素振りとか体を動かしたりというのはもちろんですし、前の打者の初球の入り方だったり、配球とかっていうのはしっかり見て、狙い球を絞って積極的に初球から振れるようにしています。

 ――捕手の考え方が打席で生きることはありますか
 配球は、自分だったらこういくけど、この捕手だったらこう来る、というのは考えながら打席に入っています。

 ――春季オープン戦は6,7番を打つことが多くありました。クリーンナップが塁に出て、あるいはクリーンナップが倒れて回ってくる打順ということで、流れとして非常に大事な打順なのかなと思うのですが、打線の中で自分の役割というのはどのように考えていますか
 やはり6、7番はどちらかと言えばチャンスでランナーを返すほうが多いと思うので、2死三塁とか、そういう状況で一本打つ。1死三塁だったらしっかり犠牲フライを打つとか、しっかりチームに貢献できる仕事をしていきたいです。

 ――いよいよ春季リーグ戦が開幕します。スタメンマスクを被ることの責任については
 下級生で出してもらっているので、チームが勝つために全力を尽くして、絶対ミスはできないですし、貢献しないといけないポジションだと思うので、キャッチャーというポジションでピッチャーをリードできるような、そういうキャッチャーでやっていければと思います。

 ――早大の捕手の中で他の選手には負けたくない、という部分はありますか。
 セカンドスローは肩に自身があるので、そこの部分では負けたくないですね。

 ――守備と打撃の比重はどれくらいの割合で意識して、取り組んでいますか。
 自分は完全に切り替えて、と思っているので、どっちが強く、とは思っていないですね。それぞれ割り切ってできるようにしています。

 ――優勝へ向けてチームとして一番カギになってくるのはどの部分だと思いますか
 小さなミスだったりエラーだったり無駄な四球だったり。そういうミスが致命傷になってくるので、小さなミスがないようにしっかり詰めてやっていくことと、全員で一つになって戦っていくことが大事だと思うので、下級生にも大きい声を出して、とか、チームの雰囲気が良くなるようにやっていくのが大切じゃないかなと思います。

 ――今年のチームは試合中もずっと元気で、ベンチで声を出して盛り上がっているなと感じます
 チーム全体として団体となってやっていこうというのは4年生から言われているので、それに下級生がついていけるように。あと下級生からでも、しっかり声を出してやっていけるように、というのは意識しています。

 ――春季リーグ戦への意気込みをお願いします。
 去年優勝できていないので、ことしの春は優勝して全日本大学選手権でも優勝という目標に向けてこの冬しっかり練習してきました。その目標を達成できるように一試合一試合戦っていきたいと思います。

 ――個人として目標はありますか
 キャッチャーとして大量点を取られないとか、ピンチの場面でしっかり抑えられるとか、ランナーをいくら背負っても抑えられるような配球だったり、ストップだったりセカンドスローだったり。守備ではミスのないようにやっていきたいです。打撃ではチャンスでの一本だったり、チームバッティングに徹していって、アウトになるとしてもチームに貢献できるアウトのなり方というのがあると思うので、そういうことを徹底してやっていきたいです。

 ――神宮でマスクを被ることにプレッシャーはありますか
 プレッシャーというより、楽しみです。「絶対やったろう」という気持ちが強いですね。

 ――ありがとうございました!(取材・編集 早稲田スポーツ新聞会・安本捷人)

 ◆岸本朋也(きしもと・ともや)1996(平8)年9月11日生まれ。173センチ、86キロ。大阪・関大北陽高出身。スポーツ科学部3年。「仲の良い部員は」との問いに、西岡寿祥選手(教3=東京・早実)や三木雅裕選手(社3=東京・早実)の名前が挙がりました。彼らの共通項は、出身が大阪府。やはり通ずるものがあるのでしょうか。

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