栗山英樹氏 侍ジャパンに提言“9番・近藤→1番・大谷”らしさ出せる打順

[ 2026年3月13日 05:00 ]

近藤(左)と話す大谷
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 23年WBCで世界一へ導いた侍ジャパン前監督・栗山英樹氏(64=日本ハムチーフ・ベースボール・オフィサー)が、4戦全勝で1位突破した侍ジャパンの1次ラウンドを総括するとともに、難敵ベネズエラとの対戦が決まった準々決勝を展望した。

 侍ジャパンは全体的にチームが機能し、マイアミへ行った。勝ち方がどうのではなく、想定通りの4連勝という結果が良かった。

 攻撃面は中心になる翔平、鈴木、吉田のメジャー勢3人が結果を出した。打者専念の翔平はブルペンに入ってメジャー開幕へ投手の準備をすることで、試合では二刀流でなくともいい形になっている。真面目で、チームのために一生懸命になる鈴木は、初戦から彼らしい力を発揮。それが一番のプラス材料だ。自分のペースで打てている吉田はこれから先、困った時ほど力を出してくれるだろう。

 注目した翔平の後を打つ打者。どうしてもプレッシャーがかかる位置で近藤に結果が出なかったが、彼の出塁は投手のレベルが上がる準々決勝以降、より重要になる。ボールを投げさせ、ボール球を振らない近藤らしさを出せる打順。1番・翔平なら9番・近藤で前に置いて出塁を生かすのも手だ。打線をどう組むか。歩かされることを想定し、翔平の前後が鍵になる。

 先発陣はいい形で入った。韓国戦で3失点した菊池も調整してくるはずだ。打線に得点が見込める中、大切なのはいかに失点を防ぐか。ポイントは状態のいい種市をどう使うかだ。順番を決めて回の頭から継投する方が楽だが、一発勝負は想定通りにいかない。必要なのは、抑えてほしいピンチで急な登板に対応できる投手。ブルペンで短い時間で肩をつくり、1球目から100%でいく。そういうリリーフ専門の投手が少ない中、本来は先発の種市の適性を見極めて、誰をどこで使うのかに注目したい。

 ベネズエラは典型的なラテン系チームで乗せたら全員が勢いでガッとくる。誰が乗っているか、誰なら打ち取れるか、細かい判断が大切だ。日本の特長はしっかり守って投手が我慢して失点を防ぐ野球。自分たちのペースで試合を進めてほしい。(侍ジャパン前監督)

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