【WBC】侍J準々決勝の相手・ベネズエラ アクーニャ&アラエスら強力打線、盤石救援陣&鉄壁守備も

[ 2026年3月13日 01:30 ]

第6回WBC1次ラウンドD組   ベネズエラ5―7ドミニカ共和国 ( 2026年3月11日    マイアミ )

ベネズエラ・のアクーニャ(撮影・沢田 明徳)  
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 侍ジャパンと準々決勝で対戦するベネズエラはどんなチームなのか。攻撃と守備の両面から、大リーグのスター選手を多数擁する中南米の強豪の戦力を紹介する。(奥田秀樹通信員)

 日本にとって極めて厄介なタイプのチームだ。その理由は打線が持つ「パワー+コンタクト力+スピード」という特徴にある。

 1番アクーニャがけん引する。23年に史上初の「40―70(41本塁打&73盗塁)」を達成し、ナ・リーグMVPに輝いた。ニカラグア戦では本塁打を含む3打数3安打、1盗塁2打点2得点と大暴れ。初回には四球から二盗に成功し、送球エラーを誘い三塁へ。犠飛で生還という形で試合の流れをつくった。「それが僕のプレーなんだ。ホームランも打つし、盗塁もする。全部できる」と胸を張る。

 アラエスの存在も厄介だ。通算打率・317を誇り3年連続首位打者に輝いた。長打力は物足りなかったが、WBCの舞台だと違う。イスラエル戦では2本塁打を含む5打数4安打、5打点。WBC史上初の複数回の1試合2本塁打を記録した。前回大会の準々決勝・米国戦で、同じローンデポ・パークでマークして以来だった。なおメジャー通算840試合で1試合2本塁打は1度だけだが、その球場もローンデポ・パークだった。

 対山本という点では、ここまで下位でスタメン2度のトーバーの起用法も注目だ。過去2年間の対戦成績が10打数7安打、2本塁打、1二塁打。10打席以上対戦したメジャーの打者で、山本が最も打たれた打者だ。上位への抜てきもあり得る。

 他にも2年連続20本塁打&20盗塁以上の22歳チョウリオ、この日4安打のガルシア。ウィルソンとウィリアム・コントレラスのオールスター兄弟もいる。この日は出番がなかったが昨季49本塁打で、通算325発のE・スアレスも日本戦には出場予定という。いろんな方法で得点できる厄介な打線となる。

 サイ・ヤング賞クラスの投手はいないが、投手力も侮れない。特に目立つのがブルペンの層の厚さだ。

 第1戦のオランダ戦では、先発のR・スアレスが2回1失点、43球で降板後、バサルド、アビラ、ブット、オリックスのマチャド、パレンシアの救援陣が継投。残り7回を1安打1失点で抑えた。パレンシアは昨季はカブス守護神で22セーブを挙げた。

 第3戦のニカラグア戦では、7投手の継投で完封。WBCで6度目の完封で、プエルトリコと並ぶ大会最多記録となった。敗れたドミニカ共和国戦でも、4回までに7点奪われたが、5回以降は5人の救援投手が無失点でつなぎ、試合を立て直した。もし9回の逆転劇が起きていれば、ヒーローは間違いなく救援投手陣だったと言われる展開だった。

 加えて守備もいい。遊撃手トーバーは24年に、三塁手ガルシアは昨年のゴールドグラブ賞を受賞した。オマール・ロペス監督は「良い投球と守備があれば勝つチャンスは大きくなる」と語っている。

 先発予定の左腕R・スアレスは、過去4年はフィリーズの先発で活躍し、3度2桁勝利を挙げ、球宴にも1度選出された。昨秋地区シリーズのドジャース戦では、第3戦に救援登板し、5回1失点の好投で8対2の勝利をもたらした。対大谷は一塁ゴロ、空振り三振、左飛だった。鈴木との対戦成績は6打数2安打で三塁打が1本、1四球。今オフにFAとなり、レッドソックスに移籍し、吉田のチームメートとなった。

 ≪全勝対決惜敗も最終回粘り発揮≫ドミニカ共和国との全勝対決は、負けてなお強しの印象を残した。常に先行される厳しい戦いながら、Ws・コントレラス、ガルシア、アラエスの長短打などで反撃。4点差を追った最終回は2点を返してなお1死一、三塁に迫った。一発が出れば逆転サヨナラの場面だったが、21年本塁打王で主将のペレスが三ゴロ併殺打に倒れた。ロペス監督は「選手たちは諦めなかった」と誇り、「優勝したいなら強いチームを倒さなければならない。彼らが本命ならそれに備えるだけ」と日本戦へ強気の姿勢を崩さなかった。

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