「大谷翔平がいないなら…」カージナルスが球場で約4500円の食べ放題企画を始めた狙いとは!?

[ 2026年3月4日 11:13 ]

 野球観戦で、人は一体何本のホットドッグを食べられるのか。セントルイス・カージナルスのファンが、その答えを確かめる機会を得ることになった。スポーツ専門サイト「ジ・アスレチック」が報じている。

 カージナルスは、新たに「Coca-Cola Unlimited」というチケットパッケージを導入する。価格は29ドル(約4570円)からで、球場内の売店メニューが食べ放題・飲み放題となる。ソーダ、ホットドッグ、フライドポテト、アイスクリームカップ、ポップコーンなどを、8回終了まで好きなだけ楽しめるという。

 では、なぜ球団は損を覚悟してまでこの企画を行うのか。スミス大学の経済学者アンドリュー・ジンバリスト教授は説明する。「それによって球場に足を運ぶ動機が生まれるからです。ホットドッグやフライドポテトを出しすぎて赤字になる可能性はありますが、それは“客寄せ商品”と考えればいい。家族全員で球場に来てくれるようになるかもしれないのです」。

 カージナルスは長年、平均観客数でMLBトップ10に入り続けてきた。しかし2025年は19位まで急落した。球団イベント・商品部門の副社長ヴィッキー・ブライアントはこう語る。「チケットを購入した瞬間から球場を後にするまで、ファン体験のすべてを見直しています」。

 観客減少の一因は、チームが2022年以降ポストシーズンに進出していないことにある。そこで球団は、この食べ放題企画でファンを呼び戻したい考えだ。「チケット代、売店価格、駐車料金、すべてが『球場に行くかどうか』を判断する材料になります。試合内容そのものは私の担当ではありませんが、良い食事と飲み物を手頃な価格で提供することはできます」。

 価格は29ドルからだが、ダイナミックプライシング制のため、ドジャース戦など人気カードでは値上がりする可能性がある。ジンバリスト教授は、この企画の狙いをこうまとめている。「もしチームが首位にいなくて、大谷翔平のようなスターもいないなら、別の何かを提供しなければならない。それがこの企画なのです」。

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