DeNA・森唯斗 725日ぶり先発勝利 「横浜男祭」で男気5回2失点 今季初登板「やったよーっ」

[ 2025年8月29日 05:30 ]

セ・リーグ   DeNA5―4阪神 ( 2025年8月28日    横浜 )

<D・神>声援に応える森唯(撮影・島崎忠彦)
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 DeNA・森唯は、この日同時に1軍昇格した知野と前日にお互いを高め合った。「2人で勝とうぜ!」。そして有言実行。5回4安打2失点で首位阪神を封じ、先発ではソフトバンク時代の23年9月3日西武戦以来、725日ぶり、移籍後初の白星を手にした。「思いを話せば長くなる。感謝したい人はたくさんいます。勝てれば楽しいし、今日は自分の投球ができた」

 通算127セーブ、106ホールドのベテランは動じなかった。初回2死から佐藤輝に先制2ランを浴びた。今季初登板初先発。本拠地のファンからため息が漏れた。だが立ち直った。最速は142キロも、変幻自在の変化球を駆使し、以降は無失点。3回からの3イニングは打者9人を完璧に封じ、5回1死は「ひらめいた」という外角カットボールで高寺から空振り三振を奪った。

 プロ12年目は2軍生活が続いた。炎天下の真夏も若手に交じり汗を流し、声がかかるのを待った。この3連戦は「横浜漢祭2025」と銘打たれたが、前日まで2連敗。屈辱の全敗を避けるため、男の中の男が立ち上がった。2位巨人とは1・5ゲーム差に縮めた。

 父・勝美さんにも思いを届けたかった。家族は本拠地で見守ったが、漁師の勝美さんは地元・徳島で所用。自身が父に贈った漁船「唯斗丸」も稼働中とあり、「(唯斗丸は)いろいろ(漁のために)やっています」と徳島にも思いをはせた。お立ち台で叫んだ。「やったよーっ!」。浅黒く日焼けした顔で手にした「1勝」は、父にもファンの記憶にも確実に刻まれた。(大木 穂高)

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