【甲子園】宮崎商・橋口監督 震度6弱の地震が地元襲い「勝利で盛り上げたいのが一番だったが…」

[ 2024年8月10日 11:16 ]

第106回全国高校野球選手権大会第4日・1回戦   宮崎商3-4中京大中京 ( 2024年8月10日    甲子園 )

<中京大中京・宮崎商>試合に敗れ砂を集める宮崎商ナイン(撮影・大城 有生希)
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 3年ぶり6回目の出場となった宮崎商は中京大中京(愛知)に逆転負けで初戦で姿を消し、宮崎県勢の令和初勝利はならなかった。

 4回に2点を先制されたが6回、先頭・甲斐夢都(3年)が中前打でチャンスメークすると、1死二、三塁から6番・日高有希也(2年)が中犠飛。なおも2死二塁から7番・小倉侑大(3年)の中越え適時三塁打で同点に追いついた。

 2-2の7回には2死三塁から4番・上山純平(3年)の左前適時打で勝ち越しに成功した。

 ところが直後の7回、相手4番・杉浦、5番・仲に連続適時打を浴びて逆転を許すと、打線も反撃できなかった。

  試合後、橋口光朗監督は「ウチの展開でゲームを運べたけど、私がもう少しほぐしていけば逃げ切れたかもしれないけど…。悔いが残ります」と唇をかんだ。

 先発・上山純平(3年)が100球を超えた7回につかまり、2失点。遊撃で先発した中村奈一輝(3年)が終盤に継投するのが理想的な展開だったが、中村は7回の守備で打球を追った際に足を負傷。マウンドに上げることができず「ウチの展開というか、抑えは中村で。そこは悔いが残るゲーム。8、9回に中村という流れで考えていた」と肩を落とした。

 その上で「そういうのを含めて甲子園なので、私の力不足であり、もう一歩、全国優勝(経験のある)チームに及ばなかった」と指揮官は敗因を背負った。

 8日には震度6弱の地震が地元を襲った。「勝利で盛り上げたいのが一番でしたけど、粘り強い野球を子供たちがしてくれたので、そういうのを見ていただいて、元気づけられれば、と思います」とし「選手たちがそこで(被災で困る地元へ)意気に感じてくれればと思いました。よく食らいついてくれた」と強豪相手に善戦を繰り広げたナインをねぎらった。

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