西武・隅田 勝敗分けたソフトバンク・栗原勝負 9回2死二塁で敬遠せず暗転

[ 2024年7月22日 05:30 ]

パ・リーグ   西武0-1ソフトバンク ( 2024年7月21日    ベルーナD )

<西・ソ>ソフトバンクに敗れて悔しがる隅田ら西武ナイン (撮影・白鳥 佳樹)
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 【追球ズーム ここにFOCUS】西武ベンチとバッテリーの意思は「勝負」で統一されていた。0―0の9回2死二塁。隅田がこの日2安打されていた栗原を打席に迎えた。次打者は無安打2三振の山川。「当然、敬遠は頭にあった」と話した渡辺監督代行だが、決断理由の一つが「一塁が空いている」という点だ。

 「塁を詰めるより、空いている状況で栗原君と勝負した方がいいと思った」。一塁を空けておけば窮屈にならず、配球の幅が広がる。ボール気味の球も交ぜ打者を誘い、カウントが悪くなれば歩かせてもいい。だが初球はベルトラインの高さの甘い外寄り直球。捉えられ決勝打を許した。

 隅田は「悔いはない」と振り返ったが、野田バッテリーコーチは「勝負どころで、やはり初球の入り方」と指摘した。ボール球が使える場面で、ストライクゾーンで攻める必要はなかった。その裏、西武は2死二、三塁で外崎が歩かされ、満塁で西川が倒れた。敬遠策で分けた明暗。今季のソフトバンク戦の負け越しが決まり、自力CS進出の可能性が消滅した。(鈴木 勝巳)

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