巨人・坂本 「ミスター赤ヘル」に並ぶ2339安打は決勝打 チームはひたちなか17年ぶり勝利

[ 2024年4月24日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2―0中日 ( 2024年4月23日    ひたちなか )

初回、適時打を放つ巨人・坂本(撮影・藤山 由理)
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 巨人の坂本勇人内野手(35)が23日、中日戦の初回1死二塁で先制の左前打。広島一筋で「ミスター赤ヘル」と称された山本浩二に並ぶ歴代14位タイの通算2339安打とした一打が決勝打となり、チームは連敗を3で止めて2位に浮上した。試合前の時点で得点圏打率・056だったベテランに勝負強さが復活。1位から5位まで2ゲーム差にひしめく大混戦の中、昨季リーグ王者の首位・阪神を0・5差で追う。

 現代の「ミスタージャイアンツ」とも言える男の節目の一打が、チームに9日ぶりの勝利をもたらした。やはり巨人・坂本が打つとチームが勢いに乗る。6年ぶりの茨城での一戦で、背番号6がファンを沸かせた。

 「何とか打てて良かった。先制点を取ることができて良かった」
 「3番・三塁」で出場し、0―0の初回1死二塁で快音を響かせた。小笠原の高めに浮いたスライダーを左前へ。決勝打になった一打でプロ通算安打数を2339まで伸ばした。広島一筋で「ミスター赤ヘル」と称された山本浩二に並ぶ歴代14位タイ。現役最多の安打数を誇る35歳は「まだ通過点なので、積み上げられるように頑張ります」と表情を引き締める。次は偉大な球団OBで「打撃の神様」と称された13位・川上哲治の2351安打が目標となる。

 山本氏とは13年のWBCで監督と主力として共に戦った。同じ右打者で、共に生え抜きと共通点も多い。20年に通算2000安打を達成した際にはセレモニーでブレザーを着せてもらった。大先輩に並ぶ一打で勝負強さも取り戻した。試合前時点で得点圏では18打数1安打、打率・056だったベテランに勝負強さが復活。チームも3分けを挟んでいた連敗を3で止め、リーグ2位に浮上した。

 ひたちなかでは07年以来、17年ぶりの白星を挙げた。「誰が打っても勢いに乗れると思うので、もうちょい打てるように頑張ります」と坂本。昨季リーグ王者の首位・阪神を0・5差で追う。(青森 正宣)


 

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