大谷翔平 2戦連発6号は自己最速191キロ弾 ナ軍本拠初本塁打で日本選手最多24球場目 敵地も熱狂

[ 2024年4月24日 10:56 ]

ナ・リーグ   ドジャース4―1ナショナルズ ( 2024年4月23日    ワシントンDC )

9回、ソロ本塁打を放つドジャース・大谷(撮影・光山 貴大)
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 ドジャースの大谷翔平投手(29)が23日(日本時間24日)、敵地でのナショナルズ戦に「2番・DH」で先発出場。9回に2戦連発の今季6号本塁打を放ち、4打数1安打で連続試合安打を今季最長タイの8に伸ばした。ナショナルズ戦、ナショナルズ・パークでは初の本塁打で、これで日本選手最多を更新する24球場目、26球団からの一発となった。打率は.364に低下したが、OPS1.107とともに両リーグトップに立った。チームは4―1で競り勝ち、4カードぶりにカード初戦を制した。

 4打席無安打で迎えた第5打席に大谷が見せ場をつくった。先頭打席でナショナルズの6番手右腕マット・バーンズと対戦。1ボールからの2球目を強振すると、118.7マイル(約191.0キロ)の超速打球は25度の角度で飛び出し、450フィート(約137.1メートル)の地点で弾んだ。今季メジャーの選手で放った打球では最速で、自身でも本塁打ではメジャー最速。ドジャースの選手で放った本塁打では今季最長飛距離で、ドジャースの選手としてスタットキャスト導入後最速の打球となった。また、大リーグ公式サイトのサラ・ラングス記者によると、この一発は2015年のスタットキャスト導入後、ポストシーズンを含めても歴代12位に入る打球速度だった。

 第1打席は初回1死走者なしの場面で、34歳のベテラン左腕パトリック・コービンと対戦。カウント2―2から3球連続ファウルで粘るなど8球を投げさせてフルカウントまで持ち込んだが、最後は外角低めのスライダーにタイミングを崩され、バットが粉砕。二ゴロに倒れた。

 第2打席は0―1の3回1死一塁の場面。この打席は全球速球攻めだった。内角、外角に出し入れされてカウント2―2と追い込まれると、最後は93マイル(約149.6キロ)の速球に差し込まれて中飛に倒れた。

 第3打席は0―1の5回2死二塁の得点機で打席を迎えた。2球連続ボールで3球目の内角91マイル(約146.4キロ)速球を狙ったが、ここもやや詰まらされて中飛に倒れた。

 3打席連続凡退で迎えた第4打席は1―1の7回2死走者なしの場面で迎えた。ナショナルズの3番手右腕ジョーダン・ウィームズは制球が定まらず、1球もバットを振ることなくストレートの四球で一塁へ歩いた。続く3番フレディ・フリーマンの打席でスタートを切り、フリーマンの右前打で三塁へ進んだ。しかし、4番のウィル・スミスが右飛に倒れて勝ち越しはならなかった。

 大谷は21日のメッツ戦でメジャー通算176本塁打となる先制の5号2ラン。並んでいた松井秀喜を抜き、日本選手最多本塁打記録を更新した。8試合、38打席ぶりの一発は3連敗を止める決勝弾となり、2安打2打点で打率・368は両リーグトップに浮上していた。

 デーブ・ロバーツ監督は大谷の打順について2番で起用し続けることを明言した。「彼は2番打者として素晴らしい状態にある。このまま2番で起用し続けるつもりだ」と説明。また、開幕から全試合先発出場を続けていることについては「次のビジター9連戦(日本時間24日~5月2日)の期間中にチャンスがあるかもしれない。(直近では)それが唯一の可能性だろう」とプランを明かしていた。

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