【辻発彦氏 視点】西武・武内には投手としての“総合力”は新人とは思えないものがある

[ 2024年4月24日 22:55 ]

<オ・西>力投する武内(撮影・北條 貴史)
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 西武・武内はよく投げた。一巡目は直球中心。後ろが小さい独特な腕の振りで打者を詰まらせる。オリックスとは2度目の対戦だが、ほとんどの打者が対応できていなかった。2巡目以降は変化球を増やしてチェンジアップと得意のツーシームで的を絞らせない。2回と5回には絶妙な一塁けん制でピンチの芽をつんだ。一瞬、左足に体重が乗るから走者はどうしても引っかかってしまう。投手としての“総合力”は新人とは思えないものがある。

 もっと打線の援護があれば、と思う。外崎、源田らをスタメンから外したのはいいが、代わりに出場したメンバーが、3連勝中のエスピノーザに手玉に取られていた。経験が乏しいから初対戦でどう対応していいか分からない。味方がポンポンとアウトを取られ、息をつく暇もなくマウンドに立つ武内が少し気の毒だった。3度の先発はいずれも勝ちに等しい投球をしている。負けがつかない“ツキ”もある。今の内容を続ければ、おのずと白星はついてくる。

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