“一言も発さず退場”ヤンキース・ブーン監督 不当処分は水に流す意向と米メディアが報じる

[ 2024年4月24日 14:18 ]

ヤンキース・ブーン監督
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 「NJ Advance Media for NJ.com」のランディ・ミラー記者が23日(日本時間24日)、「ヤンキースのアーロン・ブーン監督、不当な退場処分についてMLBに苦言を呈す」と題した記事を投稿。22日(日本時間23日)の本拠でのアスレチック戦でアーロン・ブーン監督(51)が不当に退場処分されたことについて「水に流す意向である」と報じた。

 ブーン監督は22日、初回から退場処分となっていた。初回、アスレチックスの先頭・ルイーズが死球で出塁。ヤンキース先発・ロドンの4球目が右足付近に当たったが、ルイーズがスイングをしていたことからブーン監督はベンチで両手を広げ、納得いかないジェスチャーを見せた。

 問題が起きたのは次打者・ネビンへの2球目を投じた直後。球審が指揮官に注意。注意を受けたブーン監督は静かにベンチに立っていたが、突如、球審が退場処分を宣告した。球審がスタンドからのヤジをブーン監督の発言と勘違いしたとみられ、退場処分を言い渡したが、一言も発してないブーン監督は慌ててベンチから飛び出し、スタンドを指さして「発言は俺じゃない!」と言わんばかりに抗議。ただ、抗議も実らずそのまま退場となりベンチ裏へ下がった。球審は「アーロン・ブーン監督は監督として、あのダグアウトで起こることすべてに責任がある」と主張していた。

 ミラー記者によると「ブーン監督は、MLBと1日かけて何度も電話で話し合った結果」「月曜日のアスレチックス戦で2-0の敗戦を喫した際、5球で不当な退場処分を受けたことを水に流す意向である」と説明した。

 続けて「23日、ブーン監督は試合前の記者会見で、本件に関しMLBの現場運営担当上級副社長のマイケル・ヒル氏とこの2日間で“何度か”話し合った、と語った」としている。また「ウェンデルシュテット(当時の球審)のコメントを見た。みんな何が起こったかビデオで見たと思う。私のコメントも見ただろう。彼のコメントも見ただろう。もう終わったことなんだ。前に進もう」と本件からは切り替えようとしているブーン監督のコメントも紹介。

 さらに記事によると「審判はあからさまなミスに対してもっと精査されるべきだと思うか」という質問に対しブーン監督は「私たちはある出来事や状況を目の当たりにすると、悪い判定に注目してしまうときもある」「とはいえ、今は本当に良いアンパイアがたくさんいるし、マイナーリーグから上がってきた若いアンパイアたちも、これまでと同じように優秀だと感じている」と話した。そして「たまに起こる瞬間、状況が、本当に優れた技術を持つ審判の多くを台無しにしてしまうのだと思う」と胸の内を明かしたと報じている。

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