パドレス・ダル 大谷翔平への特別な思い「笑顔見ると自分も元気に」「対決の楽しさを思い出させてくれる」

[ 2024年4月15日 13:31 ]

ナ・リーグ   パドレス6―3ドジャース ( 2024年4月14日    ロサンゼルス )

初回、ダルビッシュの前に三振に倒れる大谷(撮影・光山 貴大)
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 パドレスのダルビッシュ有投手(37)が14日(日本時間15日)、敵地でのドジャース戦で今季5度目の先発に臨み、5回4安打3失点。今季初勝利&日米通算197勝目はお預けとなったが、大谷翔平投手(29)を2三振を含む3打数無安打と抑え貫禄を見せた。試合後は大谷に対する特別な感情を口にした。

 韓国・ソウルでの3月20日の開幕戦以来、2度目の対決となった大谷を初回の第1打席は内角低めのカットボールで空振り三振、3回の第2打席は三飛、5回の第3打席は空振り三振と3打数無安打に封じた。

 ただ、マチャドのソロで先制点をもらった直後の4回裏、スミスの適時打で同点にされると、続くマンシーの2ランで逆転を許した。それでも味方打線が6回に2点を奪って同点にすると、3-3の7回にプロファーが満塁から走者一掃の適時二塁打で勝ち越しに成功。2敗目は免れた。

 3打数無安打に抑えた大谷について、中継したNHKのインタビューで「あそこだけ思い切り投げたというか、そんな感じになっちゃったけど、2打席目終わった後も大谷くんがダウアウト戻る時に“ボールばっかでゴメンね”って言ったんですけど、なんかちゃんと勝負できなかった。そういう感じがしたので申し訳なかった」と抑えたことよりもカウントを悪くしたことに反省した。

 試合後のクラブハウスで取材に応じた際にも大谷への特別な思いを口にした。大谷の打席で記念球が使われたことには「1回見たら、なんか数字書いてて、アルファベットと。なんだこれ、ドジャースなんかやってんじゃない変なことって思ったんですけど、最後の方にちょっと聞いたらそう(記念球)みたいで。それもわかっていますし、だからこそ、思いっきり勝負したかったですけど。2打席目終わった後に僕の横を通っていた時にも、“ちょっとボールばっかりで申し訳ない”っていうとこで言った。もっと気持ちよくストライクゾーンにどんどん行きたかったですね」と振り返った。
 また、奪った三振2つが全て大谷で、最速をマークしたのも大谷だったことに「ずっと今までドジャース、ドジャースって思ってたところが、やっぱり大谷くんと対戦するところであったりとか、やっぱりすごくモチベーションをやっぱり感じてるところなので、それがこう結果になっちゃうっていうところだと思います。とにかくフォアボールだけは嫌だっていうところだったので、それがスリーボールになって、ボール球を振ってくれて。わざとだと思うんですけど。でも、なるべくストライク投げるようにってことだけ集中はしました」と話した。

 大谷との対戦で日本時代のような個々の打者との対戦の楽しみがよみがえったという。「今までなかったですね、基本的には。日本の時とかありましたけど、アメリカに来るとやっぱりそういう機会があんまないですし、対戦機会も少ないですからそういう感情っていうのはなかったです。けど、やっぱり大谷くんが来ると、やっぱり日本にいた時をちょっと思い出すというか、そういう個々の対決の楽しさっていうのは、そういうのは思い出させてくれてるかなっていうふうに思いますね」と説明。日本時代でワクワクした打者については「いっぱいいますけどね。川崎宗則さんとかは仲良かったし、あれでしたけど。あと西武の中村(剛也)さんとか、中島裕之さんとかもそうですし。結構仲良くさせていただいたっていうのもありましたから。そういう意味で思いっきり楽しんでましたね」と振り返った。

 また、前日に山本由伸を交えて大谷と3人で談笑したことには「楽しかったですね。やっぱり。大谷くんも結婚されて、多分色々肩の荷が下りたじゃないけど、多分隠さなくていいところが増えたと思う。だからすごく明るい感じもしますし、いろんなこと、今ね、あると思いますけれども、その中でも野球に集中して。笑顔で、前向きにやってるの見ると自分も元気になるので、山本くんもそうですけれども、話せてよかったです」とうれしそうに話した。

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