ドジャース大谷 乱闘で仁王立ち!連続安打8で止まっても勝利貢献 松井氏のような「変身」見たい!

[ 2024年4月15日 01:30 ]

ナ・リーグ   ドジャース5ー2パドレス ( 2024年4月13日    ロサンゼルス )

前日13日のパドレス戦で5回、乱闘騒ぎで集まる大谷
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 【ヤナギタイムズ】ドジャースの大谷翔平投手(29)は13日(日本時間14日)、パドレス戦で9試合ぶりの無安打となる2打数無安打も、6回の中犠飛での1打点、2四球、1盗塁で勝利に貢献した。元専属通訳の水原一平容疑者(39)の違法賭博問題など開幕後の困難の中で、17試合を終え打率・343、24安打、OPS1・078、長打率・686などが自己最高となる好スタート。MLB担当・柳原直之記者(38)が、ようやく野球に専念できる今後のさらなる爆発を予想した。

 安打が出なくても、勝利に貢献する姿がある。雨で2時間15分遅れ、午後8時25分開始となった一戦。連続安打は8試合で止まり無安打も、大谷は最低限の役割を果たした。

 初回、3回はいずれもナックルボーラーの右腕ウォルドロンから四球。初回は二盗に成功し開幕戦以来の盗塁をマークするなど、チャンスメークに徹した。強打者の指標とされる「出塁率+長打率」のOPSは、ベッツの1・200に次ぐチーム2位の1・078。さらに24安打、打率・343、出塁率・392、長打率・686などが開幕17試合時点の自身最高だ。

 激動の1カ月にもかかわらず、だ。3月20日の開幕戦直後、水原元通訳の違法賭博問題が発覚。11日にはついに容疑者として訴追された。この間は体調も崩し「ここ数週間いろいろあったので、隣に誰かいるかどうかはだいぶ違う」と真美子夫人と愛犬デコピンの支えに感謝。野球に専念する環境が整った今後の数字が楽しみだ。

 日本選手単独最多の176号はお預け。6回の打席では、球場名物のオルガン奏者が「ゴジラ」のテーマ曲を演奏した。本塁打数で並んでいる松井秀喜(ヤンキースなど)を意識した演出。左腕から中堅奥に運ぶ犠飛を放った。「勝つこと」を求めてド軍に移籍し、打者専念する今季。日本選手唯一のワールドシリーズ(WS)MVPに輝いた松井のような「変身」が期待される。

 過去6年、6月は通算43本塁打と強い。一方でコロナ下で変則開催だった20年を除き、前半戦の打率・284、OPS・962から、後半戦は打率・275、OPS・911とやや数字が落ちる。松井は前半戦打率・277、OPS・809が、後半戦は打率・289、OPS・839。大谷が目指す初のWS制覇へ、勝負の秋に数字を伸ばす姿を見たい。

 5回。相手打者への内角球を巡る乱闘騒ぎ。ブルペンから走ってきたパドレス・松井には笑ってウインクしたが、肩をいからせて何かを睨(にら)むような顔も見せた。試合前は山本と2人で14日(日本時間15日)に対戦するダルビッシュと談笑。メモリアル弾を懸けた、開幕戦以来2度目の対決に挑む。

 ≪7月以降に成績下降傾向≫大谷のメジャー通算の月間成績では、打率(.336)、本塁打(43)、打点(91)、OPS(1.194)など6月が好成績となっている。一方で7月以降はOPSが.900を切るなど、下降する傾向がある。一方で松井秀喜は打率.309、38本塁打、OPS.916など7月に強く、8、9、10月に打率.280以上をキープするなど、終盤戦に向けて成績を維持していた。

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