巨人6連勝で首位と0差!高橋礼、5年ぶり7回投げ切り防御率0.47でリーグトップタイに浮上

[ 2024年4月15日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人2―1広島 ( 2024年4月14日    東京D )

<巨・広>巨人の先発・高橋礼(撮影・西川祐介)
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 巨人は14日の広島戦に2―1で競り勝ち6連勝を飾り、首位・中日にゲーム差なしの2位とした。先発の高橋礼投手(28)は7回2安打1失点で今季2勝目を挙げた。開幕からの無失点記録は14イニングで止まったが規定投球回に達し、防御率0.47はリーグトップタイに浮上。昨年11月にソフトバンクから移籍したサブマリンが、今季初の同一カード3連勝に導いた。

 5年ぶりに7回を投げ切った。2勝目を挙げた高橋礼は「ブルペンから体の感じは悪くなかった。ストライク先行でいけたのが良かった」と喜んだ。

 3回、内野ゴロの間に先制点を許した。開幕からの連続無失点は14回で止まったが「切り替えるというか、落ち込まない。取られるっしょ、みたいな」と動じなかった。7回まで打者23人に対し、16人が初球ストライク。3者凡退は5度もあった。2安打無四球で94球、短い投球間隔でテンポよく投げ込んだ。

 5年ぶりの遊撃内野安打だった。失点した直後の3回1死。自身通算2本目の安打で出塁すると、萩尾の逆転2ランが飛び出した。「慣れてきましたけど、打席に立つだけで本当に疲れます」。前回の安打は19年6月22日の巨人戦。この日と同じ東京ドームだった。

 5年ぶりの完全復活へ、思考が変わった。「何かを変えたから劇的に良くなることはない。何かに固執するのは今の僕には合わない。食事も栄養も睡眠もトレーニングも全てを良くするから、全てが良くなる」と言う。例えば、ウエート室でのトレーニングは「東京ドームのマウンドに立っているイメージを持って」取り組んでいる。下半身のメニューも、実際に投球するスピードに近い速さでこなす。ソフトバンク2年目の19年は開幕第3戦に先発し、今季と同じ日曜日のローテーションで回った。12勝で新人王を獲得した縁起の良さは当時と重なる。

 3試合19回を投げてわずか1失点。防御率0・47で中日・柳と並ぶリーグトップに立った。チームは6連勝で、首位・中日とゲーム差なしの2位に肉薄。阿部監督は「もう、ナイスピッチング。その一言です」と称えた。「70点を取り続けるところに先発投手としての役割があるのかなと思います」というサブマリンの辛口な自己採点も、5年前と重なる。(川島 毅洋)

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